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好評放送中の第2期も遂にクライマックス!『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』河西健吾インタビュー

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毎週日曜午後5時〜MBS/TBS系列全国28局ネットにて大人気放送中のガンダムTVシリーズ最新作『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』。怒濤の展開を迎えている第2期も残すはあと2話のみ。果たして、鉄華団が行き着く先は…? そこで今回は、三日月・オーガスを演じる河西健吾さんに、現在の心境や最終話に向けての意気込み、さらには三日月への想いなどを伺った。

先は見えていないんですが、なるべく鉄華団のみんなには
生き残ってもらいたいなっていう気持ちです

──物語はクライマックスに向かっています。今の感想をお聞かせください。

河西やっぱり佳境に向かうにつれて、マクギリスと鉄華団の関係性も微妙に怪しくなってきていますよね。まず敵であるラスタル側の方が、明らかに戦力が上なので、正直いって勝てる見込みはほぼ無いように思います。先は見えていないんですが、なるべく鉄華団のみんなに生き残ってもらいたいなっていう気持ちですね。

──三日月は感情が表に出ないキャラクターで、他の作品の主人公と比べても独特ですね。

河西戦闘シーンになると、通常は戦闘の激しさを表現するために、どうしても声を張るというか、大声になることが多いんですけど、三日月はそういうときでも本当に冷静なんです。自分の中で敵を分析している感じを表現しないといけなくて。第1期の中盤ぐらいまでは、戦闘シーンだからもっと激しく演じてみたいという、フラストレーションみたいなものがあったんです。けれど、これだけ長く演じたことで、自分の中で、三日月がどういう人間なのかはだいぶ完成されてきていますね。

オルガと三日月に関しては“家族”っていう関係性は
もしかしたら当てはまらないのかなって感じはします

──三日月とオルガの関係性って、普通に暮らしていたら築けない強さがあります。河西さんから見て、どんな絆だと思いますか?

河西たぶん三日月の中では、オルガに対してはこの接し方、オルガ以外には別の接し方、っていう分け方なんじゃないかなって思っています。オルガとは、幼い頃に命を助けられたか何かあったんでしょうね。深くは描かれていないんですけど、その時からオルガとの絆が生まれた。「俺についてくれば何でも楽しいことができる!」といったことを聞いちゃうと、子供ならワクワクすると思うんですよね。命の危険があっても自分が死ぬとか、あんまり考えていない。オルガについていけば間違いはないし、楽しいところに絶対行ける。それを邪魔する奴らは敵だから全部俺が倒すよ、そんな関係性だと思うんです。

──純粋というか、シンプル。

河西シンプルですね。そこに打算的な思いはない。

──オルガが思っている家族的な絆とは少し違うんでしょうね。

河西そうですね。今まで“家族”というテーマで物語を描いてきましたけど、オルガと三日月に関しては“家族”っていう関係性はもしかしたら当てはまらないのかなっていう感じはします。

第1期の第1話がターニングポイントというか、
すべての始まりだったんじゃないかなって思います

──ギャラルホルン側のキャラクターでいちばん関わりの深いマクギリスに対して、三日月はどう思っているんでしょう?

河西マッキー(マクギリス)に対しては、直接的にこちらに被害が及ぶようなことがなければ、別に何とも思っていないんじゃないかなって思います。第43話で「……やっていいの?」とわざわざ尋ねて、ガエリオと戦っていましたけど、ただ仕事上の付き合いって感じですね。

──三日月はおもしろいニックネームをつけますよね。

河西マッキーはもう「チョコの人」とも呼ばず「チョコ」になっちゃって。どんどん簡略化していくんだなって(笑)。

──鉄華団はかなりの苦境に立たされていますが、ターニングポイントになったエピソードはどこだと思いますか? マクギリスと手を組んだこともそのひとつだと思いますが。

河西第1期の第1話がターニングポイントというか、すべての始まりだったんじゃないかなって思います。だってCGS(民間警備会社クリュセ・ガード・セキュリティ)にクーデリアが来て、CGSの大人たちが彼女からの仕事を請け負わなければ、こういうことにはならなかっただろうし。

──クーデリアが来て、バルバトスが起動したことで歯車が回りはじめてしまった。

河西そうですね。クーデリアの仕事を引き受けなくても、きっとオルガだったらどこかのタイミングで大人たちに反旗を翻して、CGSを乗っ取っていたと思うんです。これまで彼らのバイタリティを見ているので、自分たちで何かしらの仕事を立ち上げたんじゃないかなと。

第40話で名瀬さんが死んで、女性陣は泣いていましたね…

──収録現場はどんな雰囲気ですか?

河西第40話で名瀬さんが死んで、女性陣は泣いていましたね…。キャスト陣も、やはりラストがどうなるのか、みんな気になっている様子です。

──『オルフェンズ』に参加されて「ガンダム」作品ならではだなと感じたことはありますか?

河西いろんなところから「観ています!」「おもしろいですよね!」と応援をいただいて。「ガンダム」というシリーズのすごさをここ2年間、肌で感じました。観たことがなくても、「ガンダム」っていう名前を知らない人は、今の日本にはたぶんいないと思います。自分で思っているよりも影響力はすごいと思います。

主人公が死んで終わる初めての『ガンダム』になるんじゃないかなって

──河西さんは、最後はどんな結末になると予想しますか?

河西僕もガンダム作品をいろいろ観てきているんですが、『オルフェンズ』という作品は、常に“死”と隣り合わせだった気がします。もちろんすべての「ガンダム」がそうですけど、『オルフェンズ』は“死”が特に身近な存在だったんじゃないかなと思います。だから「もしかしたら三日月は死ぬんじゃないかな?」と、実は当初から予想しています。主人公が死んで終わる初めての『ガンダム』になるんじゃないかなって。僕は最後に三日月が死んで、ハッシュあたりが語り部になって、鉄華団の物語を後の世に伝えてくれるんじゃないかなって、個人的に予想しておきます(笑)。

──『逆襲のシャア』のアムロとシャアは、あくまで行方不明で本当のところは誰にもわからないんですよね。

河西映画や小説で主人公がライバルと相打ちになって散る結末はありますが、TVシリーズで主人公が最後に散るのも三日月らしくていいかなって思いますね。文字どおり、体がボロボロになりながらも戦うことをやめない主人公は、なかなかいない気がするので。

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河西さんセレクト

【印象に残っているセリフ】


笑いたいんだ……火星の王とかよ、名前はどうだっていい。 俺はよ……
たどり着いた場所で、馬鹿笑いしてぇ。みんなで。 一緒に……(オルガ/第42話)

河西団員たちに楽をさせてやりたい、周りからの誹謗中傷がないような安全な暮らしをさせたいというようなことも言っていましたけど、オルガの中ではやっぱりみんな笑顔でいたいんだっていうのが本音なんだ。それがちょっと見えた瞬間でしたね。

【印象に残っているキャラクター】


ザック・ロウ

河西第2期だとザックが印象に残ってます。ビスケット亡き後、鉄華団の中でザックがいちばん現実を直視していた団員だったと思うんです。彼にもっと発言力があって、それに同調してくれる仲間がいたら、もう少し違った結果が待っていたのかも知れないですね。

【印象に残っているエピソード】


第41話「人として当たり前の」

河西名瀬たちが散った後、赤ちゃんたちがいる部屋で『タービンズの赤ん坊、名瀬にそっくりだった……死んだら、そこで終わりだと思ってたけど。ああやって続いてくんだ』って三日月がつぶやくんです。それまでは刹那的な考えしかもっていなかった三日月が、命がつながっていく可能性みたいなものにちょっと関心を示した場面かなって思いますね。

【好きなモビルスーツ】


ガンダム・バルバトス(第4形態)

河西やっぱり第4形態がいちばんまとまりがよくて好きですね。第1期のキービジュアルも第4形態でしたし。ルプスもカッコよくて、ガンプラは第4形態とルプスを作りました。他のガンダム作品だと、僕の世代は『機動武闘伝Gガンダム』が全盛期だったのでシャイニングガンダムですね。

PROFILE

河西健吾(かわにしけんご)
2月18日生まれ、大阪府出身。マウスプロモーション所属。代表作に『3月のライオン』桐山 零役、『モンスターストライク』影山 明役、『蒼い世界の中心で』ミョムト役など多数。ほかに洋画の吹き替えでも活躍中。


<放送情報>
毎週日曜午後5時〜MBS/TBS系列全国28局ネットにて放送中!
3月26日(日)第49話放送/4月2日(日)最終話放送


<Blu-ray&DVD発売情報>
機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 弐 VOL.01〜VOL.03
好評発売中
Blu-ray特装限定版:①¥6,800(税抜)/②③各¥7,800(税抜)
DVD:①¥4,800(税抜)/②③各¥5,800(税抜)

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 公式サイト

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