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『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!! / 劇場短編マクロスF ~時の迷宮~』Blu-ray&DVD発売記念 河森正治(監督)×中島愛(ランカ・リー役) スペシャルインタビュー

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『マクロス』シリーズの最新作『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!/劇場短編マクロスF〜時の迷宮〜』のBlu-ray&DVDが2022年9月28日(水)より好評発売中! それを記念して、『マクロス』シリーズを手がける河森正治監督と、『マクロスF』でランカ・リーを演じる中島愛さんの対談をお届け。約10年ぶりとなった完全新作アニメーション『劇場短編マクロスF〜時の迷宮〜』の制作秘話や、注目してほしいポイントなどを、心ゆくまで語ってもらった。

──2011年に公開された前作『劇場版マクロスF 恋離飛翼~サヨナラノツバサ~』で、シェリルは眠りにつき、アルトは消息不明となりました。どういった経緯で、その続きを描く『劇場短編マクロスF ~時の迷宮~』が制作されることになったのでしょうか?

河森『マクロスΔ』の劇場版をやると決まったときに、「この機会に『マクロスF』もなんとか復活できないか」という話が出たんです。テレビシリーズや劇場版の途中のエピソードを番外編として描くこともできたんですが、久しぶりにやるなら、ちゃんと本編としてやりたいという気持ちがありました。尺が短いのが、悩みどころでしたね(笑)。ただ、以前から漠然とランカはずっとアルトを探すだろうし、アルトさえ見つかればシェリルは目覚めると信じているだろうなと想像していたので、そのエピソードを描くことにしたんです。

──中島さんは、久々にランカを演じることが決まった当時、どんなお気持ちでしたか?

中島今まで演じてきたキャラクターの成長した姿を演じられる機会なんて、なかなかないことなので、まずはうれしいという気持ちでいっぱいでした。しかも約10年ぶりですから、「こんなことが実現するんだ!」と奇跡みたいに感じていましたね。『恋離飛翼〜サヨナラノツバサ〜』の先が描かれるなんて、想像もしていなかったんです。

河森当時はやり尽くした感があったよね。

中島すべて描ききったという雰囲気があったので、これで完結なんだと思っていました。だから、まだまだ『マクロスF』の世界を見せてもらえるという喜びが一番大きかったです。その喜びが落ち着いてきたら、次は「年齢を重ねたランカって……?」と悩み始めました(笑)。

──久々のアフレコは、いかがでしたか?

中島あまりにも緊張してガチガチになっていて……。

河森そうだったんだ(笑)。

中島テレビシリーズの最初のアフレコくらい緊張しました(笑)。でもそのおかげで、初心に返れてよかったのかなと思ったりもして……。ただ、成長したランカを初めて演じるということで、正解がまだないアフレコになるだろうなと、ちょっとワクワクした気持ちもありましたね。アフレコ現場で河森監督やスタッフの方々と、新しい正解を探すのが楽しみだなって。でも最初は緊張しすぎていて、楽しむ余裕は全然なかったです(笑)。

──その緊張は、テイクを重ねることで自然となくなっていったんですか? もしくは、何か緊張がほぐれるようなディレクションがあったんでしょうか?

中島何回かテイクを重ねて、音響監督の三間(雅文)さんから「やっと中島くんらしくなってきた」と言われたときに、ふと自分を縛っていた鎖が緩んだ感覚はありました。というのも、緊張していた最大の理由は、「大人になってしまった私は、もうみんなが求めているランカじゃないかもしれない」という気持ちがあったからなんです。ランカ役で声優デビューしてテレビシリーズの収録をしていたときは、右も左もわからない新人だということが、ある意味で強みにもなっていたと思うんですね。経験が乏しいからこその初々しさを、求めてくださっていた部分もあったと感じていて。だからこそ「ランカとして選んでもらった当時の私から、何か変わってしまったんじゃないか」と不安だったんです。

河森なるほど。当時応援してくださった方たちも年齢を重ねているから、何年か経っている設定のほうが自然と物語の中に入りやすいんじゃないかとは思っていたんですが、そういう意味でも数年後の設定なのがちょうどよかったのかもしれない。

中島そうなんです。私自身もいろんな経験を重ねてきっと成長していると思うので、ランカが成長した姿になっていることは、すごくうれしかったですね。

河森ただ、こちらからすれば、そこまで緊張しているようには見えなかったですね(笑)。デビュー当時からそうだったんですが、どんなに緊張していても、その場はちゃんとこなしていくんですよ。そういう強さも含めて、魅力的なんでしょうね。だからこそ、ランカの明るく前向きに見えるけれど実は複雑な過去がある……といった境遇を、表現できるというか。

中島ありがとうございます!

──ちなみに、ランカが成長したことで、中島さんの中のイメージに変化はあったんでしょうか?

中島16歳からの数年って、自分の経験から考えても物事の感じ方などがガラっと変わる時期だと思うんです。だからランカもそうなんだろうなと想像はしたんですけど、正直私の中のランカはそんなに大きく変わってはいないんです。強いて言うなら「ランカってつかみどころがない子だな」と改めて思ったかな(笑)。何をしているときのランカが本当の彼女なのか、私もいまだにわからない部分があるんです。

河森確かに、オン・オフがあるような感じもしないね。

中島そうなんですよ。そもそも、オン・オフという概念自体がランカにはないように見えるんです。でも、嘘をついたりアイドルらしさを演じたりしているわけでもないと思うんですよね。だからといって、常にあのままなのかと考えると「本当にそうなの?」と感じるときもあって。私が想像する以上に、いろんな面がある子なんだと思います。時間が経った今だからこそ、そういうランカのわからない部分を面白いと素直に思えるようになった気がしますね。

──それでは、観返す際にとくに注目してほしいポイントを教えてください。

河森作っている側からすればすべてが見どころではあるんですが、中島さんにアフレコ現場で歌ってもらったシーンがあるんです。ランカたちがその場で実際に歌っているのか、心の声なのか、あえてわからないような作りにしているので、いろいろ想像を巡らせて観てもらえたらうれしいですね。それから、ランカが歌で呼びかけてもシェリルがなかなか応えないシーンは、とくに注目してほしいところですね。スタッフから「長すぎる」と言われながら、あそこの間(ま)を何回も何回も伸ばして、ようやくあのシーンになったんです(笑)。

中島私がとくにグッときたのは、アルトくんとの電話のシーンや、シェリルさんがランカと一緒に歌い始めてくれるシーンですね。この作品では、アルトくんとシェリルさんが、すごく柔らかい雰囲気で描かれている気がしたんです。あれはランカの記憶が投影されたものでもあるので、ランカにとって2人は太陽や月のように美しく輝いた存在なんだと感じたんですね。それが今のランカと2人の間にある距離を感じさせて、切なくもあるんですが……。あの青春は確かにあったんだなと思ったのを覚えています。2人が出てきてくれるシーンは、何回観ても泣いちゃいますね。

河森尺が短い中で、歌はもちろんですが、作画陣もデジタルもすごく頑張ってくれて。今回は戦闘シーンがないぶん、キャラクターに集中して描くことができたので、そうやって細部までじっくり観てもらえたらありがたいですね。

──エンドロールのアルト・シェリル・ランカの3ショットもすごく印象的でした。3人が笑い合っているところをまた観たいなと改めて感じましたね。

中島あれを観て大泣きしたまま、『劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!!』が始まるんですよ。初めて観たときは「待って! 整理させて!」って思いました(笑)。

河森(笑)。

中島あと、3人とブレラさんのシーンも好きです。

河森ケーブルカーのシーンは自分も好きなところです。

中島青春してるなあって(笑)。本当に、見どころだらけですね。

──菅野よう子さんプロデュースの主題歌「時の迷宮」についてはいかがですか?

中島ミュージカルみたいに、作品の中心にこの歌が据えられているのは、短編だからこそできたことですよね。特定のジャンルで単純にくくれないような壮大な曲になっていたのでちょっと驚いたんですが、菅野さんと河森監督が、May‘nちゃんと私を信頼してくださっているからこそ、こういう曲になったんだろうなと感じました。ハードルは高かったんですが、今までやったことのない音楽ができたという実感がありました。デビューしたばかりのころはたぶん歌えなかった、今だからこそ歌えた曲だと思っています。

──中島さんから河森監督へ、この機会に聞いてみたいことはありますか?

中島正直聞きたいことだらけなんですが……2つに絞りました(笑)! 『マクロスF』と監督自身について、1問ずつ質問させてください。

──まず、『マクロスF』に関する質問からお願いします。

中島アルト、シェリル、ランカを、それぞれ一言で表すと何になりますか? 今の監督ならどんな言葉が浮かぶのか気になったんです。

河森なるほど、難しいな(笑)。シェリルは切ない妖精、アルトは迷いと自由かなぁ。ランカは……健気で一途。

中島ありがとうございます。パブリックイメージじゃなく、監督からどう見えているのかが気になっていたんです。ランカは、健気で一途。私もそう感じていたので、今後もこのイメージを大事にしていきます!

──続いて、監督自身についての質問もお願いします。

中島監督がリラックスできるのは、どんなときですか? 監督は何を見ても仕事や創作に繋げるような生活を、何十年も送ってらっしゃるわけですよね。私には想像もつかないんですが、監督がすべてを忘れて息抜きできる時間はあるのかが気になって。

河森そう言われると、なかなか難しいかもしれない(笑)。どこかへ旅行をしても、何かを見るたび取材になってしまうし、食事中も頭の片隅では何かを考えているし……。

中島何をしているときが一番楽しいですか?

河森ブレストしているときかなぁ。みんなでアイデアを出し合っているときがやっぱり楽しい。

中島やっぱり根っからのクリエイターなんですね。監督もランカと一緒で、オン・オフの差がないイメージです。監督のそういう部分が、ランカに反映されているのかもしれないですね。

河森そうかもしれない。本当に気を抜いているのは、マッサージを受けて寝落ちしちゃったときくらいかな(笑)。

中島いいですね! 監督にもそういう瞬間があって、よかったです(笑)。

──最後に、Blu-ray&DVD発売を楽しみにされているファンの方々へメッセージをお願いします。

中島約10年ぶりの新作という奇跡のような続編が生まれたのは、河森監督はもちろんですが、『マクロスF』をずっと愛し続けてくださっているみなさんのおかげだと感じています。本当にありがとうございます。中島愛の人生=『マクロスF』との出会いだと思っているので、こうやって再会できたことがうれしいです。そして、どんな形であってもまたいつか『マクロスF』の世界に会えたらいいなと思いながらこの先も頑張っていきますので、ぜひこのBlu-ray&DVDもたくさん楽しんで、愛してください!

河森この『劇場短編マクロスF~時の迷宮~』は、ずっとこのシリーズを応援してくれたファンの方々の思いを壊さないようにしようと心がけて、いろんなスタッフと共に作りました。短編ではありますが、『マクロスF』に対する自分の思いもたっぷり込めた作品になっていますので、ぜひ繰り返し観て・聞いて、じっくり楽しんでもらえるとうれしいです。

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PROFILE

河森正治(かわもり しょうじ)
1960年生まれ、富山県出身。サテライト所属。アニメ監督・演出家、メカニックデザイナー。『超時空要塞マクロス』でバルキリーのデザインを担当したことで注目を集める。代表作に『マクロスF』『創聖のアクエリオン』など。

PROFILE

中島 愛(なかじま めぐみ)
1989年生まれ。茨城県出身。『マクロスF』ランカ・リー役で声優デビュー。代表作は『SHAMAN KING』コロロ役、『本好きの下剋上 司書になるためには手段を選んでいられません』トゥーリ役など。

<Blu-ray BOX発売情報>

劇場版マクロスΔ 絶対LIVE!!!!!! / 劇場短編マクロスF ~時の迷宮~(特装限定版)
好評発売中

Blu-ray
税込価格:¥9,680
品番:BCXA-1756

DVD
税込価格:¥8,580
品番:BCBA-5124

▼MACROSS PORTAL 公式サイト
https://macross.jp/

▼「マクロス」 公式Twitter
@macrossD 

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