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「ウルトラマンゼロ Blu-ray BOX」発売記念 『ウルトラマンゼロ THE MOVIE超決戦!ベリアル銀河帝国』ヒロイン・エメラナ役土屋太鳳インタビュー全文掲載

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ウルトラマンシリーズの中でもその強烈な個性から今も高い人気を誇るウルトラマンゼロ。そのゼロの活躍を描いた6作品をセットにした「ウルトラマンゼロ Blu-ray BOX」が好評発売中! シリーズ2作目となる『ウルトラマンゼロ THE MOVIE超決戦!ベリアル銀河帝国』にヒロインのエメラナ姫役で出演した女優の土屋太鳳さんへのインタビューが実現。ゼロの魅力から当時の撮影エピソード、そして溢れる「ウルトラマン愛」を余すことなく語っていただきました。

──まずは「ウルトラマンゼロ10周年」を迎えてのお気持ちからお聞かせください。

土屋私が『ウルトラマンゼロ THE MOVIE超決戦!ベリアル銀河帝国』でゼロと共演してからもう10年も経つんですね。そして『ベリアル銀河帝国』の後、10年に渡ってゼロが活躍し続けてきたことが嬉しいですし、とても素晴らしいことだなと思います。ゼロはテレビシリーズがなく劇場版でデビューしたウルトラマンですが、個性豊かなキャラクターでファンの方々の心を掴んでますよね。私も毎年のウルフェスで、直接ファンの方々と触れ合う機会を目の当たりにしてきましたが、とても人気で愛されているな~って感じていました。本当に奇跡のような存在だと思っています。

──ゼロのどんなところに魅力を感じますか?

土屋ゼロはそれまでのウルトラヒーローにはない斬新なキャラクターで、前作(※『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』)で描かれた出生の秘密もそうですし、ビジュアル的にはツノ(※ゼロスラッガー)が2本ある。戦い方も独特ですし、全てが魅力的です! でも、何かひとつ挙げるとしたら、やっぱり、作品の中で成長していく姿ではないでしょうか。特に『ベリアル銀河帝国』ではグレンファイヤー、ミラーナイト、ジャンボットと、ウルティメイトフォースゼロの仲間が登場しますよね。その彼らと友情を築き上げていく過程がとても好きなんです。別世界のヒーローを仲間にするウルトラマンは観たことがなかったので、「一人じゃないんだ!」と、すごく胸が熱くなりました。

──土屋さんご自身、出演当時を振り返って思い出されることはありますか?

土屋ウルトラマンシリーズは小さい頃からとても大好きでよく観ていました。オーディションは円谷プロさんの本社で行われたのですが「わ~、来ちゃった!」って(笑)ワクワクしましたね。そこから出演が決まるまではとにかくドキドキで、マネージャーさんにしきりに「どうですか?」「どうですか?」と何度も聞いていたくらいです。それもあってヒロイン役として選ばれたときは本当に嬉しくて。まさに夢が叶った瞬間でした。

──その本作でのヒロイン、エメラナ役を演じる上ではいかがでしたか?

土屋それまで観ていたウルトラマンシリーズの『ウルトラマンティガ』、『ダイナ』、『ガイア』、『コスモス』のヒロインはみんな地球人で、元気な印象がありました。でも、『ウルトラマンティガ・ウルトラマンダイナ&ウルトラマンガイア 超時空の大決戦』の七瀬リサちゃんや、『ウルトラマンティガ THE FINAL ODYSSEY』のカミーラとか、異世界の人はどこか影があるんですよね。宇宙人であるエメラナも惑星エスメラルダの民や家族を残して逃げざるを得なかった、という影を背負っていて、そして心の奥底ではヒーローに助けを求めている。そんなところが伝わればいいなと思い、当時の自分としては一生懸命演じたつもりです。それと、エメラナ役で初めて髪の毛を染めたのも忘れられません。ただ、学校では髪の毛を染めるのは禁止だったので、カツラをして学校に行きました(笑)。それもまたとても懐かしい思い出ですね。

──当時、撮影で印象的な出来事はありましたか?

土屋監督のアベユーイチさんはいい意味での厳しさを持ちつつ、お芝居については強制することなく、自然にエメラナ役を導いてくださいました。とてもよく覚えているのが、山口県の秋吉台で撮影した映画冒頭のシーンです。アベ監督は常に明確な意図をお持ちなのですが、あの場面は「もう一回」「もう一回」と何度もNGが出てしまい、なかなか応えることができなかったんです。そんなときに、助監督の近藤孔明さんが「太鳳ちゃん、特撮はね、キャラクターが強いんだ。だから人間はもっと大きく表現しないとウルトラマンに負けてしまうんだよ。もっともっと大きく表現していいんだよ」と教えてくださったんです。それが最初の頃の撮影だったのですが、そこでひとつアドバイスをいただけたのが、その後の撮影でも大きく役立ちました。

──共演のラン役の小柳友さん、ナオ役の濱田龍臣さんについてはいかがですか?

土屋小柳さんは常に現場を盛り上げてくださる方で、撮影中、私自身もたくさん元気をもらいました。当時、小柳さんは21歳だったと思うんですけど、今の自分は5歳も年上なんですよね。そう思うと月日の流れを感じずにはいられないです(笑)。たっちゃん(濱田さん)は当時10歳で、おんぶしたり、抱っこしたり、一緒に遊んでいましたね(笑)。小柳さんにいつも「ウルトラマンに変身できていいなぁ」って羨ましがっていたたっちゃんが、後に『ウルトラマンジード』の主演に決まった際には感動しました。「たっちゃんがウルトラマンになったんだ!」って。どうしても、当時現場で一緒に過ごしていた10歳の頃の記憶が強く焼き付いているのですが、今会ったら、声変わりもしているだろうし、背も高くなってるだろうし、きっとビックリするでしょうね。そういえば、当時、私とたっちゃんはまだ10代でお酒が飲めない年だったので、現場で「成人したら一緒に飲めたらいいよね」なんて3人で話をしていたんです。いつか、そういう機会があればいいなと思っています。

──お二人が演じたランとナオの印象的な場面はありますか?

土屋たっちゃんは何と言っても「ジャンファイト!」ですね。あれがあったからこそ、ウルティメイトフォースゼロの結束力がより強く見えたし、この映画の名場面のひとつになったと思います。しかも、あのシーン、私は現場にいなかったんですけど、すごく時間をかけて撮影したそうなんです。後でスタッフさんから話を聞いて、「たっちゃんはきっと根性のあるいい役者になるんだろうな」と当時思っていたのですが、実際そうなって、今も色々な場所で活躍しているので、私自身もとても嬉しい気持ちがありますね。

──小柳さん演じるランについては?

土屋小柳さん演じるランは、出番のほとんどはゼロが憑依している状態での役だったんですけど、当時のゼロはウルトラヒーローの中では高校生くらいのイメージだと聞いていました。年頃ならではのピュアな部分と勢いのあるヤンチャな部分があり、その二つのバランスを小柳さんが魅力的に演じられていて、そこは作品を通してとても好きな部分です。それとアベ監督が、エメラナ姫とゼロの関係を通じて、お客さんをキュンキュンさせたいと仰っていたんです(笑)。特に最後、別れの場面でティアラを頭に載せてくれるシーンは、ちょっと胸キュンな感じもあり、ゼロとエメラナの絆を感じてもらえる場面になったと思っています。

──完成した映画をご覧になってどのように思われましたか?

土屋当時、試写で拝見した際の感想は緊張し過ぎていて、ちょっと覚えてないんですけど(笑)、撮影の時にイメージでしかなかったCGパートがお芝居と融合していたり、キャラクターのスケール感など特撮作品ならはでの部分には引き込まれるものがありましたね。それと声優さんとスーツアクターさんの掛け合いにはとても驚かされました。宮野真守さんと岩田栄慶さんが作られたゼロもそうだし、ウルティメイトフォースゼロのみんなも、それぞれの声優さんとスーツアクターさんのコンビで見事にキャラクターが立っていて。自分が演じたエメラナのお芝居は今よりもまだまだ未熟な頃だったので、恥ずかしい気持ちもあるんですけど、そんな中、お姫様として立つことができたのは、アベ監督が世界観を作られ、それを声優さんとスーツアクターの皆さんが演じてくださったキャラクターがしっかり支えてくれたからですね。だからこそ、ラストシーンで気持ちを込めてゼロを見送ることができたし、本当に良かったなと思っています。

──次に出演された『ウルトラマンゼロ外伝 キラー ザ ビートスター』は『ベリアル銀河帝国』の続編でもあり、唯一、「その後のエメラナ」が観られる作品ですね。

土屋続編ということで色々と期待される方もいらっしゃるかなと思ったので、エメラナとウルティメイトフォースゼロの関係性も含めて、細かい部分での表現が伝わるように心がけました。それとこの作品を撮影したのは、ちょうど東日本大震災の年だったんです。当時の状況下で現場的にも戸惑いや葛藤があったのですが、そんな中、アベ監督が「こういう特撮作品だからこそ、勇気や元気を与えられるはずだし、今大変な目に遭っている人たちに届けられるよう頑張ろう!」と言ってくださったのが心に残っています。「助け合い、仲間が増える素晴らしさを描く」というテーマもあり、劇中に正義の心に目覚めたジャンナインが新しい仲間として加わるシーンがあるのですが、ジャンキラーを説得する場面は大変な時だからこそ、みんなで助け合う気持ちが大事なんだと思いを込めて撮影に臨みました。エメラナはお姫様だけど、決してか弱き存在ではなく、前半では身を挺して暴走したジャンボットを止めようとする場面もありましたし、この作品ではそのエメラナの芯の強い部分を見せることができました。

──今回発売される「ウルトラマンゼロ Blu-ray BOX」ではご出演された『ベリアル銀河帝国』、『キラーザビートスター』も含む、ゼロの出演作全6作品が収録されますが、また新たなユーザーに観てもらう機会が生まれることについていかが思われますか?

土屋ゼロたちの活躍を観てもらう機会が増えるのは素直に嬉しく思います。これまでも友達にゼロの活躍を伝えてきましたが、今回ギュッとひとつにまとめていただけたので活躍はもちろんのこと、ゼロの成長とかも観られますよね。自分の周囲にも是非オススメしていきたいと思います!

──BOXには、土屋さんがナレーションを担当された『ベリアル銀河帝国』のメイキングやオーディオコメンタリーも改めて収録されます。

土屋じゃあ、撮影の合間にたっちゃんと遊んでる当時の自分も映っていたりするわけでね。恥ずかしい~!(笑)。でも、当時、メイキングのナレーション収録の際に、サプライズで誕生日をお祝いしていただいたこととか、記憶の片隅にあった出来事を改めて思い出すことができました。まさに「この作品にかかわることができて良かったな」って思いますね。まるで時空を越えて来たように、またウルトラマンシリーズの世界に触れる機会が再び訪れるなんて、とても感慨深いものがあります。

──『ベリアル銀河帝国』から10年経ちましたが、「その後のエメラナ」について何か想像されたり、思いを馳せるようなことはありますか? またゼロと共演するとしたらどのような共演を期待されますか?

土屋実は今日の衣裳がまさに10年後のエメラナをイメージして選んだものなんです。あれから10年が経ち、惑星エスメラルダが地球の文化に影響を受けていたらどうなるかな?と想像しつつ、衣裳を少し大人っぽくして、成長したエメラナの雰囲気が伝われば嬉しいです。今回、一緒に撮影したゼロも当時は高校生でしたが(笑)、今はマントを羽織って、立派な師匠になっているんですよね。もしまたゼロと共演するとしたら、私も姫じゃなくて女王として再会できたらいいなと思っています。

──今、土屋さんにとってウルトラマンとはどういった位置付けでしょうか?

土屋女優として色々な作品に出させていただいていますが、どの作品の役作りにおいても、エメラナは常に私自身の根っこであり続けています。それはウルトラマンシリーズも一緒で、本当に私にとっての原点でもあり、まさに私のその後を導いてくれた希望の光です。

──それでは最後にファンに向けてのメッセージをお願いします。

土屋小さい頃からテレビでウルトラマンを観て育ってきましたし、ウルフェスのショーも毎年感動していますが、ウルトラマンには仲間を信じる心など、とても大切なテーマが作品の中で描かれています。それも単なるキレイ事としてではなく、深く訴えかける形で描かれているんですよね。そうしたシリーズの魅力をもっともっと大勢の方に届けていきたいですし、自分も少しでもその力になれたらいいなと思っています。これからもファンの方と一緒にウルトラマンシリーズを応援していきたいです。

PROFILE

土屋太鳳(つちや たお)
1995年2月3日生まれ。東京都出身。05年、オーディション「MISS PHOENIX」で審査員特別賞を受賞し、08年、映画『トウキョウソナタ』で女優デビュー。15年にはNHK連続テレビ小説『まれ』でヒロインを務める。その他の主な出演作にドラマ『チア☆ダン』、映画『orange -オレンジ-』、『となりの怪物くん』、ネットドラマ『今際の国のアリス』がある。現在、映画『るろうに剣心 最終章 The Final』が公開中のほか、映画『ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~』、『鳩の撃退法』、『大怪獣のあとしまつ』の公開も控えている。

 

<発売情報>
ウルトラマンゼロ Blu-ray BOX 10th Anniversary Edition
好評発売中

◆取り扱い店舗
A-On STORE/A-on STORE プレミアムバンダイ支店/Amazon/TSUBURAYA MEMBERSHIP CLUB SHOP

<特典> ※10th Anniversary Editionのみ
■新規特典DISC
・ウルトラマンゼロキャスト・スタッフインタビュー集
・ウルトラマンゼロTV・スピンオフ作品ダイジェスト
■『大怪獣バトルウルトラ銀河伝説THE MOVIE メモリアルボックス』特典DISC (★HD化して収録)
■『ウルトラマンゼロTHE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国メモリアルボックス』特典DISC
■『ウルトラマンサーガBlu-rayメモリアルBOX』特典DISC

<封入特典>※10th Anniversary Editionのみ
・ULTRAMAN ZERO 10th ANNIVERSARY BOOKLET(4C/68P)

<他、仕様> ※10th Anniversary Editionのみ
・特製くるみBOX(アニバーサリーデザイン)/特殊ジャケット仕様

<映像特典>※通常版と共通
■『大怪獣バトルウルトラ銀河伝説THE MOVIE メモリアルボックス』映像特典
■『ウルトラマンゼロTHE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国メモリアルボックス』映像特典
■『ウルトラマンサーガ』ディレクターズカット版本編(★初収録)
■『ウルトラ銀河伝説外伝ウルトラマンゼロVSダークロプスゼロSTAGE Ⅰ・Ⅱ』映像特典
■『ウルトラマンゼロ外伝キラーザビートスターSTAGE Ⅰ・Ⅱ』映像特典

<音声特典> ※通常版と共通
■『大怪獣バトルウルトラ銀河伝説THE MOVIE メモリアルボックス』音声特典
■『ウルトラマンゼロTHE MOVIE 超決戦!ベリアル銀河帝国』音声特典
■『ウルトラゼロファイトパーフェクトコレクション』音声特典

<商品概要>
価格:3万3000円(税込) 品番:BCXM-1633
約1144分(本編約556分+映像特典約189分+特典Disc約:399分)
本編Disc(劇場作品):ドルビーTrueHD(5.1ch)・リニアPCM(ドルビーサラウンド)/AVC/BD50G×3枚/
16:9<1080p High Definition>・一部16:9<1080i High Definition>/日本語字幕付(ON・OFF可能)
本編DISC:リニアPCM(ステレオ)/AVC/BD50G×3枚/16:9<1080p High Definition>・一部16:9<1080i High Definition>
特典Disc(4枚):リニアPCM(ステレオ)/AVC/BD50G×4枚/16:9<1080i High Definition>・一部16:9<1080i High Definition>
※特典DISC3枚(新規以外)、映像特典( 『ウルトラマンサーガ』ディレクターズカット版本編を除く)、音声特典は既発売のBlu-ray、DVDからの再収録です。
※ウルトラマンサーガ本編DISCの3D版本編、特典DISCのe-move機能は収録されません。※商品の内容、仕様は予告なく変更される場合がございます。

ウルトラマンゼロ Blu-ray BOX(通常版)
好評発売中

<封入特典>ULTRAMAN ZERO SPECIAL BOOKLET(4C/24P)

<映像特典・音声特典>上記10th Anniversary Edition特典と共通

<他、仕様> 特製くるみBOX
価格:2万7500円(税込) 品番:BCXS-1632
約745分(本編約556分+映像特典約189分)
本編Disc(劇場作品):ドルビーTrueHD(5.1ch)・リニアPCM(ドルビーサラウンド)/
AVC/BD50G×3枚/16:9<1080p High Definition>・一部16:9<1080i High Definition>/日本語字幕付(ON・OFF可能)
本編Disc:リニアPCM(ステレオ)/AVC/BD50G×3枚/16:9<1080p High Definition>・一部16:9<1080i High Definition>


ウルトラマンBlu-ray&DVD パーフェクトガイド
https://v-storage.jp/sp-site/ultraman-perfectguide/

円谷プロダクション 公式Twitter
@tsuburayaprod

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