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蝶野亜美が目印の伝統ある酒造店。若き蔵元が先代より受け継いだのは、ドラマ化もされた店の名を冠した銘酒。 月の井酒造店 専務取締役、8代目蔵元 坂本直彦[ガールズ&パンツァー 大洗女子学園掲示板]

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『ガールズ&パンツァー』の舞台・大洗で、より作品を身近に感じている方々に、作品と出会ったきっかけやエピソード、作品への思いなどを聞いていく『大洗町めぐり~大洗の今、そしてこれから~』。第19回は月の井酒造店 専務取締役、8代目蔵元 坂本直彦さんにお話を伺いました。

蝶野亜美が目印の伝統ある酒造店。若き蔵元が先代より受け継いだのは、ドラマ化もされた店の名を冠した銘酒。

──まずはお店のPRからお願いします。

創業が1865年の酒造です。もともと創業者は北海道で酒造りを学んでいたのですが、大洗に田んぼを持っていたので、自分たちの採ったお米で酒造りをするため戻ってきたのが始まりです。現在は、「月の井」、「和の月」、「彦市」という3つのブランドのお酒を造っています。また、自分たちで造ったお酒を大洗だけでなく日本全国、更にここ5年ほどはアメリカや東南アジアなどでも販売しています。茨城県内の消費が6、7割ですが、残りの2割を県外、1割が海外に出荷しています。

▲大洗で150年以上酒造りを続けてきた月の井酒造店。住所:茨城県東茨城郡大洗町磯浜638/営業時間:9~17時。

──「月の井」という名前にはどのような由来があるのでしょうか?

当時は北海道で酒造りを学んだことから「松前屋」という屋号を名乗っていました。ですが、創業から50年ほど経ったときに、より大洗に馴染んだ名前をとのことで、大洗の磯節の「波の背に乗る秋の月」という一節をもじって「月の井」としました。
また、神奈川県の川崎大師さんに月の井という名前の井戸があり、その名前にもあやかったとも言われています。

▲月の井酒蔵の3大ブランド。「和の月(なのつき)」、「月の井」、「彦市」。看板ブランドの「月の井」は吟醸、純米、本醸造など数多くのバリエーションを展開している。

──月の井酒造さんのお酒造りに対するこだわりを教えていただけますか?

お酒造りにおいて非常に重要なものは、やはり原料となる水とお米です。まず水は蔵の近くで湧いている井戸水を使っています。そしてお米も、ブランド毎にそれぞれコンセプトの異なるお米を仕入れています。「月の井」では兵庫県三木市の山田錦を、「和の月」ではオーガニックの美山錦と山田錦が原料です。「彦市」は創業者の坂本彦市にあやかったブランドで、大洗という港町で育ったお米を、大洗の水を使い大洗の蔵でお酒にすることを目的にした商品になります。どれも原料にこだわって、結果的にお米の特徴を引き出したような味になることが目標です。

──お酒造りで最も苦労されていることはなんでしょう?

原料のお米の硬さや大きさが毎年天候によって左右されることですね。毎年の傾向を見つつ、今年はこうやって造っていこうと最初に考えてから、お米や麹を決めて、発酵の過程も考えなくてはなりません。毎年同じように造っていたら同じお酒ができないというのが日本酒造りの難しいところです。それでも、長年お酒を造ってきた杜氏の感覚のみに頼ってきた従来の造り方から、近年では米洗いや発酵具合まですべてデータで管理しはじめるようになりました。データがしっかりしていればより再現度の高いお酒が造れますし、次のステップに行くときも基盤をしっかりと組むことができます。そういう点ではお酒の造り方も変わってきたので、毎年新しい課題とともにお酒を造っています。

──坂本さんが『ガールズ&パンツァー』と出会われた経緯をお聞かせください。

放送当時はまだ別の企業に勤めていたので、実家で面白いことをやっていることに気付いたのが始まりです。長期休暇に家の手伝いをするため戻ってくる度、少しずつ大洗が変化していたんですよ。そこで興味を持って友人からDVDを借りて観始めました。

──『ガルパン』で特に印象的なシーンはありましたか?

やはり街中での戦闘シーンです。自分の知っている景色に戦車が走っているというのはとても印象的でした。私はゴルフもやっているので、大洗ゴルフ倶楽部に行く度に『劇場版』でバンカーに戦車が埋まっていたことを思い出します。

──月の井酒造さんでは『ガールズ&パンツァー』とのコラボ日本酒も造られていますが、生み出されたきっかけは何だったのでしょう?

まいわい市場の常盤良彦さんから「今度こんなアニメを大洗を舞台にしてやります」という話をされていたのですが、アニメが始まってすぐの頃はまだまだ『ガルパン』の商品が少なかったんですね。ならば大洗の産品であるうちで何か作ってくれないかという話をいただきまして、コラボレーションしたお酒を造ることになりました。

──どのような客層がお店を訪れるのでしょう?

日本酒に対しての理解があるお客さんが多い印象です。最初は『ガルパン』コラボということでパッケージを見て購入されたと思いますが、美味しかったからと、次は『ガルパン』柄ではないお酒も買ってくださるんですよ。また『劇場版』公開後は女性のファンもお見えになるようになりました。女性の方は日本酒だけでなくリキュールやスパークリングなども好む酒豪の方が多いですね(笑)。

──お店のキャラクターパネルに蝶野亜美が選ばれたのはなぜでしょう?

特にリクエストしたわけではなく割り振られた結果ですが、未成年キャラクターではないので選ばれたのだと思います。倫理的にも女子高生をラベルにしたお酒は難しいと思いますから。ただ、蝶野さんが何歳なのか存じていませんが(笑)。

──現実世界で考えると、一尉なので若くても30歳前後になると思います。もちろん公式設定ではありませんが(笑)。

そうなんですね(笑)。看板娘なので蝶野さんが出るシーンは常に注目してしまいます。そう言えば『劇場版』で蝶野さんが西住しほさんを訪ねた時、酒瓶のようなものを持っていたのはどのような意図があったのでしょう?

──自衛隊では挨拶の際に一升瓶を携える事が多いようなので、それを描写したのだと思います。

そういう事だったんですね。すっかりウチと関係あるのかと思ってしまいました(笑)。

──坂本さんは武部沙織役を演じている茅野愛衣さんの番組、『かやのみ』にも出演されていました。これはどういった経緯だったのでしょう?

ご縁があり、昨年暮れにここで番組収録をすることになったんです。 また収録より前にも秋葉原で開催された『かやふぇしゅ』という番組のイベントにウチも出店させてもらいました。今後も茅野さんには日本酒を広めるために頑張っていただきたいです。。

──坂本さんから見た大洗町の魅力とは何でしょう?

大洗の魅力は川や海に囲まれて良くも悪くも陸の孤島になっているので、地元愛が育まれていることだと思います。何もないけど暮らしやすい、住むという点では非常に良い環境だと思います。そのせいか小さいコミュニティでの結束力もあるし、何よりも町の人達のノリがすごいんですよ。シーサイドホテルさんなんか壁に(パネルで)砲弾の穴を再現しちゃいましたし、まいわい市場の常盤(良彦)さんや観光協会の大里(明)さんのノリも良いし(笑)。そのようなノリと熱意が『ガルパン』ファンの皆さんにも受け入れられたのだと思います。

──今後、予定されている事はありますか?

今後もお客さんに対する誠意として、良い酒を造り続けたいですね。また「彦市」など大洗の豊穣をさらに広げ、地元の良さを活かした商品造りを続けたいと考えています。

▲月の井酒造の酒蔵。カンテレ奏者のあらひろこ氏、レゲエシンガーのRickie-Gの演奏会場や、落語家の林家三平氏の高座としても使用された。

──最後に次のインタビュー相手のご指名をお願いします。

シーサイドホテルの石井藤太郎さんを推薦します。彼とは互いの祖父が仲良しで、小さい頃からよく遊んだ仲なんですよ。「楽しい馬鹿な企画をまた一緒にやりましょう」とお伝えください(笑)。

PROFILE

坂本直彦(さかもと・なおひこ)
5月27日生まれ、大洗出身。大学卒業後、食品関係の商社に勤め、2014年から「月の井酒造」に入る。現在は八代目蔵元。好きなアニメは『聖闘士星矢』や『ジョジョの奇妙な冒険』、『ベルセルク』との事。父の和彦氏が「和の月」を生み出した経緯を母の敬子氏が『さいごの約束』として出版。同書は2006年に舘ひろし主演でドラマ化されている。

<上映情報>


ガールズ&パンツァー 最終章 第2話
2019年6月15日(土)より絶賛劇場上映中!


<劇場本予告(60秒)公開中!>


<Blu-ray&DVD情報>


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ガールズ&パンツァー 最終章 公式サイト

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