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ガルパンと大洗を繋げた仕掛け人の一人。杉山プロデューサーも幾度となく訪れる、親子二代の理髪店店長。理髪店カットアイ 飯田英樹[ガールズ&パンツァー 大洗女子学園掲示板]

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『ガールズ&パンツァー』の舞台・大洗で、より作品を身近に感じている方々に、作品と出会ったきっかけやエピソード、作品への思いなどを聞いていく『大洗町めぐり~大洗の今、そしてこれから~』。第16回は理髪店カットアイ店主 飯田英樹さんにお話を伺いました。

ガルパンと大洗を繋げた仕掛け人の一人。杉山プロデューサーも幾度となく訪れる、親子二代の理髪店店長。

──まずお店のPRからお願いします。

カット&シャンプーを2300円でやっています。大洗では安いほうだと思いますよ。ここ最近登場した低価格美容院に対抗するための料金設定です。「やはり床屋は床屋らしく昔ながらの料金でやるべきか?」なんて悩んだりもしていますが、今のところはこの価格でサービスさせていただいてます。

──人気のヘアスタイルは何でしょう?

今年はツーブロックというヘアスタイルが流行っていますが、けっこうオーダーが分かれるので特に人気のヘアスタイルはないですね。ただ杉山プロデューサーのような坊主頭を希望する方は多いです。坊主頭やスポーツ刈りは散髪屋の原典ですが、このように短く刈るヘアスタイルって意外と難しいんですよ。長く残す方が調整しやすいですからね。私が修行した店はそんな短い髪を希望するお客さんが多かったので、そこで昔ながらの散髪方法を学びました。

──港町なので漁師さん=パンチパーマという印象がありますが、実際にはどうなのでしょう?

昔はそうだったのかも知れませんが、今はパンチパーマにする人はほとんどいません。いずれはパンチパーマ技術が消えるかも知れませんね。でも、それは仕方がないことだと思います。チョンマゲだって消えたわけですから。

──お仕事のピークはいつ頃でしょう?

やはり週末ですね。今は誰もが普段から小綺麗にしている時代なので、昔のように盆暮れにお客さんが集中することもなくなりました。

▲カットアイの飯田さんと奥様。住所:大洗町磯浜町1052-2/営業時間:8時~18時/定休日:月曜、火曜。

──その飯田さんが『ガールズ&パンツァー』と出会った経緯をお聞かせください。

2012年のテレビ放送が始まる前、まいわい市場の常盤良彦さんから話を聞いて、町会議員として彼と一緒に町長に会いに行きました。そして大洗町を舞台にする許可をもらい、それが全ての出発点でしたね。ただ正直言うと、その時は自分も『ガルパン』が何なのか理解していなかったんです。戦車がどうの、女の子がどうの、学園がどうのと、何を言ってるのか分かりませんでした(笑)。自分は町長に繋いでアポを取り、作品についての説明は常盤さんに任せました。それを聞いて町長が「良いですよ」と答える感じでしたね。私自身は「どうなるのかなあ?」と思いつつ横目で見ていただけです。

──では『ガルパン』と大洗町の連携がスタートする瞬間に立ち会われたのですね。

後で考えればそういうことになりますね。でも当時はこんなに大規模なブームになるとは思いもよらず、ただ「大洗が舞台のアニメが作られる」くらいの気持ちでした。

──『ガルパン』をご覧になった感想をお聞かせください。

最初は女の子が戦車に乗る理屈がまったく分かりませんでしたが、自分も野球をやっていたので学校の授業ということで納得しました。また地元民としては町の風景がそのまま描かれたことに魅力を感じましたね。

──印象に残ったエピソードは何でしょう?

あんこうチームのメンバーが(秋山)優花里ちゃんの家を訪ねる話です。実家が同じ床屋だったので印象に残りましたし、娘に友達が出来て父親がすごく感激するのが面白かったです(笑)。

──秋山淳五郎のキャラクターパネルを設置されていますが、やはり同業者繋がりで選ばれたのでしょうか?

おそらく、そうだと思います。最初はよく分からなくて「なんで男なの?」と思ったりしました(笑)。

──飯田さんはかつてプラモ少年だったそうですが、その頃は戦車のプラモデルも作られたのでしょうか?

それが、なぜか戦車には興味がわかず、自動車や船ばかり作っていました(笑)。車はスカイラインのシャフトを曲げて「ハの字」仕様にしたり、『トラック野郎』シリーズ2台分の装飾パーツを1台に集める改造などをしていました。船は木製のボートに水中モーターを積んで走らせていました。軍艦はパーツが多いので手を出さなかったのですが、風邪で寝込んだ時に親に戦艦大和を作ってもらったんですよ。そんなことが何度かあったので、子供の頃は風邪をひくのが楽しみでした(笑)。

──『ガルパン』放送以降、ファンの方が散髪に来るようになりましたか?

最初はファンの方が来ることも珍しくて、せいぜいパネルとの記念撮影に来るくらいでした。いつしか最初から散髪を希望する人が来るようになり、現在は何人もの方が髪を切りに来てくれるようになりました。何度も来てくれるリピーターの人もいれば4、5人の団体さんが来ることもあります。

──杉山プロデューサーも登壇するイベントの前日はここで散髪されるそうですね。

杉山さんがウチに来ている写真をネットに上げてくれて、それがきっかけで来てくれるファンの方もいるんですよ。ありがたいですね(笑)。

▲散髪中の杉山プロデューサー。店内設備には航空機事業の大手メーカー新明和工業の製品が使われており、杉山プロデューサーがこの店を何度も訪れるのはそれが理由らしい。

──訪れるファンの人気ヘアスタイルは何でしょう?

短髪を希望する人が多いのですが、人それぞれで定番と言えるカットはありません。特に細かい注文する人もなく良いお客様ばかりです。ただ私自身は『ガルパン』にあまり詳しくはないので、ファンの方との会話は町の話ばかりです。「どこから来ました?」とか「お昼はどこで食べました?」とか「どこに泊まるんですか?」とか。そしてお薦めのお店やスポットを教えるのですが、最近はファンの方のほうが自分よりも町に詳しいんですよ。ファンの方は話し好きが多くて色々なことを話してくれます。私が知らない大洗の名店情報まで教えてもらいました(笑)。

──これまでの取材で分かったのですが、大洗とガルパンファンの相性はバッチリのようですね。

そもそも商売の原点とはお客さんとのコミュニケーションなんですよ。昔は八百屋や魚屋のおじちゃんやおばちゃんとの会話が商売の基本で、それを現在に復活させてくれたのがファンの皆さんだったわけです。そんなファンとの会話から商店側も昔を思い出すようになりました。もともと大洗の商店には観光客を受け入れる要素があったのですが、肝心のお客さんが減少していました。だから大洗の人達は『ガルパン』とファンの皆さんに感謝していると思いますよ。もちろん自分もそうです。私の古い知り合いには『ガルパン』をすぐには受け入れられない店主もいたのですが、今は「ファンとだけ商売したいぐらいだ」と話しているのを耳にしています。そんな頑固な人の人生まで変えてしまうのだから凄いですよね(笑)。

──ファンの印象はいかがでしょう?

『ガルパン』関係のイベントは終了後もゴミがまったく落ちていないんですよ。そのようにマナーの良いお客さんだからこそ我々も快く受け入れることができ、現在のような良い関係へと繋がったのだと思います。また海開き前の清掃など地域の活動にも、大勢のファンの皆さんが積極的に参加してくれるようになりました。本当にありがたい限りです。

──『ガルパン』という作品の魅力は何だと思いますか?

コンサートなどのアニメイベントは他の作品でも昔からありますが、ご当地に根付いたイベントやシネマティックコンサートなどを開催し、アニメイベントの可能性をさらに広げたのは『ガルパン』なんじゃないかと思うんですよ。自分はアニメに詳しくないので正しいかどうかは分かりませんし、大洗に住んでいるからそう感じたのかも知れません。世の中に『ガルパン』以上に人気のあるアニメはいくつもあると思いますが、『ガルパン』はファン以外の人も注目された先進的な作品だったと思います。

──今後、予定されていることはありますか?

以前『ガルパン』の缶バッジと耳かきを作らせてもらいましたが、これに続く新しいコラボグッズを考えています。あと寿集会所という場所でオフ会のようなイベントを企画中です。特にテーマはなく、大洗でお馴染みの人達を交えて、シラス丼を食べながら朝まで何か話をするという感じです。(※2019年3月16日に実施済)また今後の「海楽フェスタ」や「あんこう祭」でも色々な企画を考えています。

──前回取材した白土さんが飯田さんが男子のたしなみとして「過食道」という活動を普及した方と伺いました。何軒ものお店をハシゴするそうですが、オススメのルートがあれば教えてください。また、活動を始めるきっかけなど、ありましたら教えて下さい。

もともと私はお酒が全くダメで、お酒を飲まれる方がハシゴ酒をされるのなら、食べるのもハシゴしてもいいのではないかと思い、何軒かのお店を回ったりしてます。 おすすめのルートですか?藤乃屋さんからココスに行って、次にとん太、締めはマクドナルドとかでしょうか(笑)。

──最後に次の取材相手のご紹介と、その方へのメッセージをお願いします

「味の店 たかはし」の高橋さんを推薦します。親子で商売をされているアットホームなお店で、TV番組の取材を受けるほど有名なんですよ。大洗を訪れるファンの方は必ず高橋さんの団子を食べていると思います。「なっちゃん。これからも頑張ってね」とお伝えください。

PROFILE

飯田英樹(いいだ・ひでき)
1969年12月24日生まれ、大洗出身。母親が経営していた散髪屋を25歳の時に継ぎ、その際に母の名を冠した「サチエ理容所」という店名を変更。イニシャルのIから「カットアイ」と名付け現在に至る。また大洗の町会議員も努め多忙な日々を送っている。ちなみに少年時代は野球少年で、好きなアニメは『巨人の星』と『キャプテン翼』との事。

<上映情報>


ガールズ&パンツァー 最終章 第2話
2019年6月15日(土)劇場上映!


<劇場本予告(60秒)公開中!>


<Blu-ray&DVD情報>


ガールズ&パンツァー TV&OVA 5.1ch Blu-ray Disc BOX
好評発売中!

 

ガールズ&パンツァー 最終章 公式サイト

ガールズ&パンツァー 大洗女子学園掲示板

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