レポート | ストラトス・フォー

「ストラトス・フォー CPL.BD-BOX」発売記念!20年ぶりのブラスト・オフ! トークイベントレポート

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2003年、TV放送20周年を迎えた『ストラトス・フォー』のCPL. BD-BOXが2月28日に発売になることを記念して、もりたけしさん、(監督)、山内則康さん(キャラクターデザイン・メカニカルデザイン・総作画監督)、岡部いさくさん(軍事評論家、ゲスト声優)二宮茂幸さん(原型師・モデラー)を登壇者に迎え、バンダイナムコフィルムワークス・杉山潔プロデューサーMCによるトークイベントが、1月15日にロフトプラスワンにて開催された。一同にメインスタッフが会し、ファンを前に、当時の制作秘話がざっくばらんに語られたイベントの模様をレポートする。


左よりBNF杉山潔、岡部いさくさん、もりたけし監督、山内則康さん、二宮茂幸さん

『ストラトス・フォー』はこうして生まれた

登壇後の挨拶を終えると、まず初めに企画の経緯についてもり監督から口火を切ることに。「企画は山さん(山内)たちが動かしていて、『パンツと飛行機だけではもたないから何とかしてくれ』と私が呼ばれました(笑)」と説明し、司会の杉山は「そのパンツマイスターの山内さんと僕は仕事がしたかったんですよ。きっかけは『AIKa』というOVAで、この作品をDVD化するため全話を視聴したら、MiG-21が格好良く飛んでいたんです。そこで山内則康という人を調べてご本人に企画を持ち込みました」と企画の発端を補足。また杉山が最初に決めていた「女の子同士で撃ち合って命の遣り取りをする話にはしない」という点には、「飛行機同士の戦いは描くのが大変だから」という別の理由から山内さんも同意した事が語られた。主人公たちが迎撃する敵を隕石にしたのは作画カロリーを抑えるためで、これは山内さんが温存していた「彗星迎撃もの」からの発案とのこと。これに宇宙要素を加えたのは監督で、「メテオスィーパーとコメットブラスターの違いを考えたとき、最初はライバルでも最終的には一緒に戦うだろうと。そのためには別の何かが必要だと思いました」という理由から。これも監督が以前に考えたプロットから転用された案であった。

飛行機作画のひみつ

本作で活躍するメテオスイーパー機は手描き、コメットブラスター機は3DCGで作画されている。これは宇宙と大気圏での質感の違いを表現する狙いからだが、「自分で描きたい」という山内さんご自身も強く要望。ここで、もり監督から「山さんには飛行機以外の作画監督もやってもらわないと困るので、途中からすべての飛行機をCGに置き換えました」と補足発言。さらに「でもTV版の最終回で『ストラトス・ゼロの着陸だけは自分で描きたい。着陸後はCGで良いから』なんて言い出すんですよ。絵の情報量が違うので反対したのに強行しやがった」という裏話も炸裂した。
ここで飛行機作画の秘密を公開。山内さんご自身によれば手描きでもCGは使われており、「最初に簡単なポリゴンの3Dモデルを作り、それをアタリにして線を入れています。これは『王立宇宙軍 オネアミスの翼』(1987)の頃からやっている手法です」とのこと。このような工夫により本作の飛行機作画では手描きによるブレは軽減されていた。


「ロケットで上昇した後にミサイルを撃つ」という、メテオスイーパーにうってつけの飛行機をご自身の絵で紹介する岡部さん。シュド・ウエストのトリダンという1950年代に作られたフランスの試作機だそう

美風たちのルーツとキャスティング

続いてのお題はキャラクター。メインキャラクター4人は『ナジカ電撃作戦』(2001)のゲストキャラが原典と語る山内さん。監督の「当時のツインテールブームに乗っかった感じですよね」という発言に対し、山内さんは「意図した訳ではありませんが、結果的にはそうなりましたね」と答えた。
キャスティングはもり監督ご自身によるもので、監督が以前に携わった『VANDREAD』(2000)からの人選とのこと。「やりやすかったというより、芝居の方向性が読めるので」という理由から。また監督からは「音響監督の鶴岡(陽太)さんは若手にチャンスを与えつつ、バックアップしてくれる中堅、そして家長的な大ベテランによる三層構造を意識してくれました」という補足や、「SPECIAL FAN DISCで飛行機解説をしてくださった大木民夫さん。台本には『Yak』としか書いてないのに『ヤコブレフ』と読んでくれたんですよ」という裏話も語られた。そしてキャスティングといえば忘れられないのが岡部さんと二宮さんのゲスト出演。二宮さんが演じた『アドヴァンス』第5話の掃除夫は『ライトスタッフ』(1983)のオマージュで、この映画を知る方ならニヤリとする台詞やシーンが第5話には散りばめられている。岡部さんはアニメ化されたご自身の役で『アドヴァンス』第1話の冒頭に登場。当時はご自身が担当するとは思わず「どうせなら大塚明夫さんにやってもらいたかったです(笑)」と語り場内を爆笑に包んだ。


2022年1月に下地島を訪れたもり監督のプライベートショットを公開。民営化により拡張整備された下地島空港、劣化と風化で撤去されたサシバ像跡、本編にも出た通り池や展望台などが紹介された

新シリーズの可能性は?

トークイベントもいよいよ終盤となり、最後はファンに向けてメッセージを贈る登壇者の皆さん。二宮さんは「会社を辞めて途方に暮れているところを『ストラトス・フォー』に救われました。この20年間とても楽しかったです」と語った。岡部さんは「20年前、日本最初のファンディスク芸人としてデビューしました。そして20年経って、今や最年長のファンディスク芸人となってしまいました。皆さん、ありがとうございました」とコメント。山内さんは「あっという間の20年でした。その間に忘れるべきことはちゃんと忘れました。さっそく今晩見返して、懐かしい気持ちになりたいと思います」と挨拶した。そして最後、もり監督からは「自分が監督をさせていただいた作品が、こうして20年経ってもイベントが開かれ、オモチャにされるのは幸福なことだと思います」とファンへの感謝を込めたメッセージをいただき、大盛況のままステージは幕を閉じた。

 

<イベント情報>

かかずゆみ・メインスタッフ登壇!「「ストラトス・フォー CPL. BD-BOX」発売記念トーク&上映会」3月9日(土)開催!

<概要>
【日時】2024年3月9日(土)16:00開演
【会場】ヒューマントラストシネマ渋谷
【登壇者】かかずゆみ(本庄美風役)、もりたけし(監督)、山内則康(キャラクターデザイン・メカニカルデザイン・総作画監督)、岡部いさく(軍事評論家)、二宮茂幸(原型師・モデラー)、MC:杉山潔(プロデューサー/バンダイナムコフィルムワークス)
【内容】セレクト話数(計2話)上映+トークショー
【上映話数】
・TVシリーズ第3話:CODE:103「DECISION HEIGHT」
・OVAシリーズアドヴァンス第1話:CODE:201「WAVE OFF」
【チケット料金】全席指定 2,500円(税込)均一 ※別途各種手数料がかかります。
【来場者&商品購入者特典】
本イベントのチケット及び2024年2月28日発売「ストラトス・フォー CPL. BD-BOX」をお持ちいただいた方に、岡部いさく(軍事評論家)描き下ろしイラストを使用したミニ色紙をプレゼント! その色紙には出演者のサインがランダムで入っております! 劇場に対応窓口を設置いたしますので、半券及び該当商品をお持ちください。

【チケット購入方法】
◆チケットぴあ プレリザーブ(抽選)
こちらはチケットぴあプレリザーブでの受付となります。
※先着ではなく、期間中に申し込んでいただいたお客様の中から抽選となります。
エントリー期間:2024年1月15日(月)22:00〜2月28日(水)23:59
当落確認:2024年3月1日(金)18:00頃
受付URL:https://w.pia.jp/t/stratos4/
決済方法:クレジットカードのみ
引取方法:セブンイレブン、ファミリーマート
枚数制限:お一人様2枚まで
※チケット料金のほかに各種手数料が必要となります。

◆一般販売(先着)
こちらはチケットぴあ一般販売での受付となります。
※抽選販売終了後、残席がある場合に限ります。
※限定数の販売ですので、無くなり次第終了となります。

<一般発売>
受付期間:2024年3月2日(土)10:00〜3月8日(金)16:00
決済方法:クレジットカードのみ
受付URL:https://w.pia.jp/t/stratos4/
引取方法:セブンイレブン、ファミリーマート
枚数制限:お一人様2枚まで
※チケット料金のほかに各種手数料が必要となります。

◆チケット購入に関するお問い合わせ
「チケットぴあ」HP(http://t.pia.jp/help/

<発売情報>

ストラトス・フォー CPL. BD-BOX
2024年2月28日発売
価格:¥26,400(税込)
品番:BCXA-1896

 


『ストラトス・フォー』公式サイト
https://www.stratos4.jp/index.html
『ストラトス・フォー』商品サイト
https://v-storage.bnarts.jp/sp-site/stratos4/

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