インタビューココだけ | モンスター娘のお医者さん

モン娘生態図鑑【第4回 ラミア編】折口良乃先生×谷P解説対談[モンスター娘のお医者さん V-STORAGE出張診療所]

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

『モンスター娘のお医者さん』に登場する「モンスター娘」を徹底解説!  折口良乃先生(原作者)と「モンスター娘」を愛し過ぎている(?)谷プロデューサー(本作アニメプロデューサー/東京農業大学 畜産学科出身)の対談形式でお届けします。第4回はサーフェの種族“ラミア編” です。設定の裏話や想いを是非ご覧ください。 ※一部ネタバレを含む場合がございますので、あらかじめご了承ください。

折口良乃先生×谷プロデューサー解説対談

──本作のラミアという種族について、設定のポイントはどこにありますか?

折口本作独特の設定に、ラミア全体が就きやすい職業として薬売りの設定を入れています。ただ、表向きは薬売りだけど実際は暗殺者である、というのが肝ですね。夜でも関係なく温度(体温)で獲物を見つけられる蛇、特に毒蛇は暗殺者っぽいなと元々思っていて。

ラミアは他の作品を見ても悪者にされやすい、ダークなイメージが強いですよね。

折口でもこの作品の世界観としては、ただの暗殺者集団にしてしまうと反社会的過ぎるので、表向きは薬売りと設定しています。毒を作れるということは、分量や配合次第でそれを基に薬も作れるはずなので、その表裏一体感を出して。薬売りだから医者の助手としても関われる、ということで上手く繋がったなと。

──お2人は本作の「ラミア」という種族の魅力はどこにあると思いますか?

折口鱗がある生き物、いいですよね。あとラミアは脚が無いのもいいです。……ということを言っても周りの人は誰も理解してくれなくて(笑)。

ラミアだと、やっぱり全身に巻き付かれるのが刺さるな、と思っています。血圧を測る機械があるじゃないですか。あれが好きな人っていますよね。二の腕をぎゅっと締め付けられる感覚。あれを全身にされたら楽しいのかな、って(笑)。モンスター娘が好きと仰る方は大半……こういうのもあれですが、Mっ気があるのかなと思っています。それこそ僕を含めて(笑)。あとは女性の細いウエストの魅力、みたいなものがそのまま下半身の蛇の部分に繋がっていくようなスタイルもいいと思います。柔らかくてくねくねしているような(笑)。

折口やっぱり巻き付かれるのは夢ですよね(笑)。谷さんの、本気のモン娘愛が伝わってきます。

(笑)。アニメではサーフェが尻尾を使って器用に物をとったり、それこそ体に巻き付いたり、第三の手のように使うシーンを意識的に入れてもらっているので、ぜひ注目していただきたいです。

──ラミアは「脱皮」をする種族ですが、もし脱皮不全が起きたらどうなるのでしょうか?

折口本物の蛇と違ってサーフェたちラミアには手がありますし、自分で皮を剥がせるので、そういう意味では脱皮不全は滅多に起きないと思います。ただ、たとえば湿度が足りなくて剥ぐのに失敗しちゃうと、残った皮が固くなっていくんですね。それが鱗に突き刺さって、かなり痛いはずです。常時ガラス片が突き刺さっているような感じ。それを無理に剥がすのも痛いので、きちんと保湿して余すことなく脱皮するのが大切ですね。また、種族説明には特に書きませんでしたが、ラミアは眼に涙腺がなく角膜がガラス状になっているので、眼も脱皮するんです。トカゲなどでもまぶたの周りの脱皮に失敗して、そこだけ皮が残ることがあるらしいのですが、それがかなり痛いようで。もしそういうことがあったら、当分眼が開けられないかもしれません。

ラミアの脱皮のお手伝い、してみたい気はしますけど、きっとさせてくれないですよね(笑)。……親密になったら手伝わせてくれたり?

折口子供のラミアなら家族や近しい者が手伝うこともあるかもしれませんが、成人したラミアはきっとそうそう他人に手は出させないですよね。人間で言うと爪切りを人に任せるようなものでしょうか。「爪切りさせてくれ!」って興奮しながら迫ってくる奴はかなり嫌なんじゃないかなと(笑)。

サーフェ(ラミア)設定 <CV 大西沙織>

ラミア
分布:魔族領全土(人間領には少数)
別名:人間領では『濡れ女』
分類:魔爬虫綱・魔有隣目・ラミア科・ラミア
食性:雑食(卵が好物)
主な職業:製薬、行商(薬売り)、暗殺、夜間活動に関わる職業、高いところに移動する職(鳶など)

概要:
・下半身が蛇に似た種族。男女ともにいる。下半身の模様は個人や家系によってさまざまであり、血族の影響を色濃く受ける。
・主な住処は森林や砂漠など。亜種によって各環境に適応する。
・水辺にすむ種族も。ウミヘビ型マーメイドと姿がよく似ているが、ウミヘビ型マーメイドは魔魚綱であり、まったく異なる。収斂進化の結果、似た姿となった。水辺にすむラミアはエラ呼吸をしないため区別できる。
・尻尾を多用する。第三の手。
・独特の温度感知能力を持ち、それによって夜間でも問題なく行動できる。
・喉の骨が左右に広がる構造を持ち、それによって卵の丸のみが可能。
・涙腺は存在しない。ガラス状の角膜で眼球は保護されている。瞼もある。
・舌が長い。人間の二倍ほど。
・脱皮をする。下半身の蛇部分の皮をまるごと脱ぐ。二か月に一度ほど。
・定期的な排卵を行う。性交のしない卵は無精卵であるため、適当に処理をする。
・変温動物であり、体温の急激な変化に弱い(特に寒さ)。リンド・ヴルムの冬は暖炉は必須。

亜種・個体差:
・アルビノの個体が伝統的に多い。全体の5分の1ほど。
・有毒亜種(エキドナなど)が存在する他、多くの個体が毒に耐性を持つ。かつては毒を飲み体内で濃縮することで強力な毒を作っていた。
・コブラのような広がった頭部をもつ個体はいない。

サーフェについて:
・体色はアルビノのコーンスネークがモデル。
・動きなどはボールパイソンなどがモチーフ。よく下半身を丸めている。

<放送情報>

【症例4 不治の病のラミア 放送日時】
TOKYO MX:8月2日(日)23:00〜
サンテレビ:8月2日(日)23:30〜
KBS 京都:8月2日(日)23:00〜
BS11:8月4日(火)24:30〜
AT-X:8月6日(木)23:00~(リピート放送:毎週土曜15:00~/毎週水曜7:00~)
※放送日時は予告なく変更となる場合がございます。


モンスター娘のお医者さん 公式サイト
https://mon-isha-anime.com/

続きを読む

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

© Bandai Namco Filmworks Inc. All Rights Reserved.