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「人に喜んでもらうのが好きなんですよ」 戦車の塗装からスイーツ作りまで、何でもこなす助っ人ボランティア。白土塗装店 白土浩志[ガールズ&パンツァー 大洗女子学園掲示板]

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『ガールズ&パンツァー』の舞台・大洗で、より作品を身近に感じている方々に、作品と出会ったきっかけやエピソード、作品への思いなどを聞いていく『大洗町めぐり~大洗の今、そしてこれから~』。第15回は白土塗装店 白土浩志さんにお話を伺いました。

「人に喜んでもらうのが好きなんですよ」 戦車の塗装からスイーツ作りまで、何でもこなす助っ人ボランティア。

──白土さんは塗装店にお勤めですが、塗装業ならではの苦労は何でしょう?

ウチは家の塗り替えが主な業務なので、天候に左右されてしまうんですよ。雨が降ると仕事にはならないので、雨期はスケジュールが組めなくなります。

──これまで手がけた中で塗るのが大変だったものは何ですか?

戦車です(笑)。もともと車輌関係は塗装が難しく、特に戦車は迷彩表現があるので大変なんです。

──そう仰いながらも日照戦車には長く関わられていますね。

2013年の「あんこう祭」用に作ったⅣ号戦車が最初ですね。日照プラントの専務から「ちょっと塗ってもらいたいものがある」と急に連絡をもらいました。「ジャーマングレイで塗って」と言われても意味が分からず、『ガルパン』の設定や画像を見本に色を調合したんです。プラモデルを作った経験もなかったので、戦車の知識もなくゼロからのスタートでしたね。

──職業柄、色を見れば「黒:何%、白:何%」とか分かるのでしょうか?

普段の仕事でもやっていますからね(笑)。さすがに100%確実とは言い切れませんが、似たような色なら作れます。また「模型用のジャーマングレイより濃く」なんてアドバイスもあったので難しくはなかったです。調合色は途中で無くならないよう多めに作るのですが、どれくらいの量があれば足りるかは商売柄だいたい分かりますね。

──塗装作業は具体的にどのように行うのでしょう?

自動車と同じで最初に錆止め塗料を塗り、その上から刷毛やローラーで手塗りで仕上げます。いつも何人かに手分けして塗っていて、Ⅳ号戦車の後のCV33や最近のルノーFTの塗装にも関わりました。

──『ガールズ&パンツァー』はご覧になりましたか?

商工会青年部にいたので「観ておけ」と言われて観始めました。最初は「何だこれ?」という印象でしたが、大洗が出ると聞いて気になったんですよ。そして観続けるうちに次第にハマりました。対戦チームと試合後にフレンドリーな関係になるのが良いですね。それまでアニメはほとんど観たことがなかったのですが、そういうシーンを観ると妙にウルウルします(笑)。結局アンツィオ戦のOVAも観て、劇場版も映画館で観ました。そうしたら戦車の名前も自然と覚えましたね。

──『ガルパン』で印象的なシーンはありますか?

最終回のエンディングです。大洗駅前からパレードをする最初の絵に会社が描かれていたんですよ。建物の形がそのままなのですぐ分かりました(笑)。

──好きなキャラクターはいますか?

角谷杏ですね。最初は「何だコイツ」と思っていましたが、仲間思いと分かって印象が変わりました。そして主人公の西住みほも好きです。皆を巻き込んでゆくのが凄いと思いました(笑)。

──白土さんからご覧になった『ガルパン』の魅力とは何でしょう?

それは僕にも謎ですね。あまりアニメに詳しくないので上手く言えませんが、自然と続きが見たくなるような内容が魅力なのかも知れません。

──ガルパン関係の行事ではどのような活動をされましたか?

商工会青年部でキャラクターパネルを作ったのが最初です。その頃は青年部を卒業したOBだったのですが、人手が足りなくて手伝いを頼まれました。他にもレンタル自転車をガルパン仕様にしたり、ヘッツァー風に改造したトラクターを塗ったり、8月の「八朔祭」ではガルパン仕様の山車にしてファンの方に喜んでいただきました。また、お誕生日会イベントでテントを設営したり、スタンプラリー台紙を配ったり、スタンプ台を設置したりと、どちらかというと陰で支える活動をしています。

──ガルパン以外ではどのような活動をされているのでしょう?

商工会のイベントでは記録映像を撮る撮影班として、曲がり松商店街や大貫商店街などを回っています。あと大勘荘という民宿で毎年BBQ大会を開催していて、そこでスイーツ担当としてパンケーキや巨大みつだんごを作っています。もともとイベント好きなので、頼まれれば何でも引き受けるんですよ。だから大洗のどの商店街イベントにも顔を出しています(笑)。

──これまで関わられたイベントで楽しかったことは何でしょう?

日照戦車の展示で色々な地方に行ったことですね。「バンダイナムコ アニメキャンプ2014」、「とちてれ☆アニメフェスタ」(2017)、「ガルパン博覧会 新潟」(2018)などに行きました。日照さんの大型トラックで戦車を運搬し、それを会場に設置した後は撤収までやることは無いんですよ。その間は戦車に集まるファンの笑顔を見て自分も喜んでいます。

──ガルパンファンの印象をお聞かせください。

昔はイベントの度に人手不足が深刻な問題だったのですが、最近はファンの人が手伝ってくれるようになり助かっています。ゴミ拾いとか率先して手伝ってくれるのが有り難いですね。

──ファンが何度も大洗を訪れるのはなぜだと思いますか?

それは商店の魅力も一因だと思います。大洗の人って人柄が良いので、それが良い方向に働いたんでしょうね。『最終章』が完結した後も末永くたくさんの方に訪れていただけるよう、町の魅力をアピールしていかなければなりませんね。

──白土さんご自身もガルパングッズを集めてらっしゃるそうですね。

商工会で作っている缶バッジはけっこう持っています。最初はファン心理を知る勉強のつもりで集め始めたんですよ。バッジを集めればキャラクターの名前も覚えやすいですからね。そうしたら、いつの間にか凄い数になってしまいました(笑)。あとサークルK・サンクスやCOCO'Sのキャンペーングッズも頑張って集めました。なぜか「コンプしなきゃ!」って気持ちになるんですよ。自分の中ではキャンペーンをイベントとして楽しんでいるんです(笑)。

──今後の抱負、もしくは予定されていることがあればお教えください。

塗装店としては特にないです。本業以外では今後も裏方として頑張ろうと思います。OBとして青年部を手伝ったり、日照さんの戦車を塗ったり運んだりすると思うので、これからも日照戦車と大洗の商店街を応援してください。

──では最後に次の取材相手のご紹介とメッセージをお願いします。

カットアイという理容店を経営している飯田英樹さんを紹介します。学年で言うと僕より一つ下の後輩ですが、青年部の頼れる先輩なんですよ。飯田さんには「過食道のおかげで随分と太りました。こんな体にしてくれてありがとうございます(笑)。あと町会議員の活動も頑張ってください」とお伝えください。

──わかりました。ところで「過食道」って何ですか?

飯田さんが「男子のたしなみ」と言って普及させた活動です。イベントや集会の後に皆で食事に行くのですが、1軒ではなく何軒も店をハシゴするんですよ。飯田さん自身がお酒が飲めない方なので、そのぶん食べて町に還元するという考えなんです。多くても3軒件くらいですが、どこも「重たい」ところばかりなんですよ。ただ今は昔ほど食べられなり、ここ最近はたまにしか行かなくなりました。歳のせいですかね(笑)。では飯田さん、次回よろしくお願いします。

PROFILE

白土浩志(しらと・ひろし)
1969年2月15日生まれ、大洗出身。高校一年で学校を中退し、塗装店を営む従兄弟に誘われ従業員となり、30年ほど勤め続け現在に至る。大洗商工会青年部だけでなく消防団としても活躍。誰かを喜ばせることとイベントが好きで、小野瀬敏一さん(第12回登場)など多くの後輩に頼られている。

<上映情報>


ガールズ&パンツァー 最終章 第2話
2019年6月15日(土)劇場上映!


<劇場本予告(60秒)公開中!>


<Blu-ray&DVD情報>


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好評発売中!

 

ガールズ&パンツァー 最終章 公式サイト

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