限りある命を慈しみ、歩き出す…未来へ向かって――

【4話収録】
　ゲルタはメルの生まれ変わり――ハスモダイたちにそう告げたデュマは、彼らの元の体が置かれた保存ルームを宇宙船から切り離す。それは、科学の力に運命を翻弄された者としての復讐だった。再び宇宙船に侵入したトーマは、ヘルガの救出を阻むデュマに倒されてしまう。すぐに後を追うが、その途中でティナの体と遭遇する。次の瞬間、トーマの意識に流れこんできたのは、惑星ギリシアの記憶だった。一方、ヘルガを転生装置へ連れていくデュマは、心に迷いを感じ始めていた…。

■第23話「ゲルタ」
　ギリシアへ帰るという願いは叶うことはない…ヒースマの死は、アギたちにその厳しい現実を目の当たりにさせた。そして、ゲド機関は転生装置を完成させ初動運転を始める。その装置を完成させたゲルタ博士こそメルの生まれ変わりだったと知るアギたちは、ゲルタの元へ向かう･･･。
■第24話「トーマの真実」
　ヘルガを助け出すためにゲオルカの宇宙船に侵入したトーマたちは、とある部屋で魂の抜けたティナの本体を見つける。突然襲い来る魂の記憶･･･愕然とするトーマ。それは、あまりに残酷な真実だった。
■第25話「ゾーンへ」
　ティナを復活させようと転生装置のカプセルへ寝かせ、装置のパスワードをいれるようにゲルタに迫るデュマ。しかしゲルタはソレトによりメルであった時の記憶を取り戻しており、要求を拒むのだった。一方トーマ達は、ティナの転生を阻止するためにカプセルを破壊しようとするが、シールドされていて手が出せないのだった。
■第26話（最終話）「終焉そして始まり」
　葛藤の末、自らの手で転生装置を止めるデュマ。しかしヘルガはゾーンには入っていないものの、物質世界とゾーンとの間の"魂の狭間"にいた。ヘルガを助けるためにべフォールの子供たちとデュマの手助けで転生装置を使い狭間に向かったトーマは、やがて神秘的な浜辺に横たわるヘルガを発見する。トーマはギリシアの記憶と自身の真実について語る。
ヘルガとトーマ、二人はそれぞれの「死」と「生」を受け入れ、別々の道へと旅立つ…。

製作年度：2004

第23話　演出：津田義三／絵コンテ：杉山正樹／作画監督：牧内ももこ
第24話　演出：鏑木 宏／絵コンテ：寺東克己／作画監督：長沼範裕
第25話　演出：鏑木 宏／絵コンテ：なかむらたかし／作画監督：北山修一・佐久間康子・長沼範裕
第26話　演出・絵コンテ：なかむらたかし／演出補佐：鏑木 宏／作画監督：長沼範裕・北山修一・佐久間康子

エグゼクティブ・プロデューサー：本橋浩一／原作・キャラクターデザイン・監督：なかむらたかし／企画：峯岸卓生・加藤道夫／製作管理：遠藤重夫／脚本：三井秀樹・なかむらたかし／美術監督：山本二三／音楽：上野耕路／色彩設計：佐藤真由美／撮影監督：森下成一／音響監督：早瀬博雪／企画協力：鵜之澤 伸・彌富健一・佐々木史朗／プロデューサー：佐藤賢一／製作：博報堂DYメディアパートナーズ・日本アニメーション・FC製作委員会　他

ヘルガ：河原木志穂／トーマ：皆川純子／チット：小林希唯／アギ：浦田 優／ソレト：高口幸子／ヒースマ：原沢勝広／ハスモダイ：松本さち／タルラント：矢口アサミ／デュマ：花輪英司／ゲオルカ：小村哲生／セス：後藤 哲／ソラン：羽多野 渉／ゲルタ：甲斐田ゆき／クックス：辻 親八／アリス：住友優子　他