ダブルス二つを落として追い詰められた青学（せいがく）。
シングル３乾の対戦相手は、かつてのダブルスパートナー柳だった。
「ホント、つぶしがいのある人だぜ」

【4話収録】
■第121話「柳生の決断」
　すべての動きを読まれて、ｲﾗｲﾗを募らせる菊丸。ﾍﾟｰｽは完全に乱れ、大石の忠告も耳に入らなくなっていた。そんな菊丸に怒鳴る大石。ここまで頑張ってきたのは、なんのためだったのか――？　見失いかけた目標を思い出した時、菊丸に本来のﾌﾟﾚｲが戻ってくる。着実にﾎﾟｲﾝﾄを取り、少しずつｹﾞｰﾑ差を詰めていく黄金ﾍﾟｱ。それに対し、柳生は仁王の前に飛び出して単独ﾌﾟﾚｲを始める。自分を凌ぐ勢いの柳生に、仁王は勝利を託す！
■第122話「乾、吠える!!」
　負ければ後がない青学の運命は、ｼﾝｸﾞﾙｽ3の乾に委ねられた。相手は乾が小学生時代にﾀﾞﾌﾞﾙｽを組んでいた柳。お互いの手の内を知り尽くしている二人にとっては、因縁の対決となった。高速の打球で、2ｹﾞｰﾑを先取する乾。ｺﾝﾋﾞ解消直前にやりかけた真剣勝負の決着を付けるため、乾は闘志を燃やす。しかし、柳は乾が予測するﾃﾞｰﾀの裏をかいて反撃してきた。ﾃﾞｰﾀﾃﾆｽを崩しにかかる柳に対し、乾はﾃﾞｰﾀを捨てると決意するが…。
■第123話「思い出の決着」
　ﾃﾞｰﾀﾃﾆｽを捨てた乾は猛攻を始める。今までとは違う乾のﾌﾟﾚｲに、青学ﾚｷﾞｭﾗｰ陣も驚きを隠せない。試合は5-4で柳がﾘｰﾄﾞし、次のｹﾞｰﾑで立海大の優勝が決まろうとしていた。しかし、柳は気づく。ここに至るまでの展開が、かつて乾とやった真剣勝負と同じだということに…。乾はﾃﾞｰﾀを捨てたわけではなかった。その狙いを知り、柳もあえて勝負に挑む。ﾗﾘｰは互角のまま果てしなく続き、決着はﾀｲﾌﾞﾚｰｸに持ちこまれた…。
■第124話「切原の赤い罠」
　ｼﾝｸﾞﾙｽ2の不二VS切原戦が始まった。幸村部長の手術に間に合わせるため、13分台で終わらせると宣言する切原。だが、そんな揺さぶりに動じない不二は、序盤から天才的な技でﾘｰﾄﾞ奪う。試合時間が13分を過ぎた頃、切原に異変が起きる。目を真っ赤に充血させた切原の打球は、ｽﾋﾟｰﾄﾞとﾊﾟﾜｰが大幅にｱｯﾌﾟ。至近距離からの強烈なｽﾏｯｼｭで、不二の膝にﾀﾞﾒｰｼﾞを与えた。それは不動峰中の橘を怪我させた時と同じﾌﾟﾚｲだった。

製作年度：2001

第121話　脚本：影山由美／演出：森 義博／絵コンテ：竹本玉三／作画監督：飯塚晴子
第122話　脚本：坂井史世／演出：伊達将利／絵コンテ：斗万旦一／作画監督：佐藤多恵子
第123話　脚本：前川 淳／演出・絵コンテ：ひいろゆきな／作画監督：中山由美
第124話　脚本：志茂文彦／演出：松澤建一／絵コンテ：岡本航征／作画監督：浜森理宏

原作：許斐 剛（集英社『週刊少年ジャンプ』連載）／企画：岩田圭介（テレビ東京）、松下洋子／シリーズ構成：前川 淳／キャラクターデザイン・総作画監督：石井明治／美術監督：川井 憲／音響監督：平光琢也／音楽：渡部チェル／アニメーション制作：トランス・アーツ／アニメーション制作協力：Production I.G／監督：浜名孝行／製作：テレビ東京、ＮＡＳ　他

越前リョーマ：皆川純子／大石秀一郎：近藤孝行／乾 貞治：津田健次郎／不二周助：甲斐田ゆき／菊丸英二：高橋広樹／河村 隆：川本 成／海堂 薫：喜安浩平／桃城 武：小野坂昌也／真田弦一郎：楠 大典／柳 蓮二：竹本英史／切原赤也：森久保祥太郎／柳生比呂士：津田英佑／仁王雅治：増田裕生／ジッカル桑原：檜山修之　丸井ブン太：高橋直純　他