手塚を欠いた対城成湘南戦。
ダブルス２でまさかの敗北を喫した青学（せいがく）は、ゴールデンペアに望みを託す。
「手塚との約束・・・今さら破るわけにはいかないっしょ」

【4話収録】
■第77話「冷静と情熱の戦い」
　城成湘南中戦のシングルス２。初めてペアを組む乾と桃城の相手は、双子の田中洋平・浩平ペアだった。打球の音を聞き分け、素早くリターンする洋平と浩平に、ペースを乱される桃城。次第に冷静さを失い、乾の忠告も耳に入らなくなる。そんな時、試合を見ていた堀尾とカツオが言い争いを始める。その様子に我が身を重ねた桃城は、落ちつきを取り戻した。急速に追い上げていく乾・桃城ペア。しかし、あと一歩のところで思わぬ事態が起きる。
■第78話「サンダーボルト」
　シングルス１で久々に復活した大石・菊丸の黄金(ゴールデン)ペアは、巨漢の桐山・小柄な太田という異色ペアと対戦する。体格を活かして、前衛で鉄壁の守りを見せる桐山。菊丸は高いロブで頭上を抜こうとするが、桐山を踏み台にジャンプした太田が、それを鋭いスマッシュで返す。まさに稲妻のような必殺技「サンダーボルト」だった。絶妙なコンビネーションに翻弄され、リードされる大石と菊丸。怪我が完治していない大石の手首には、痛みが増していた…。
■第79話「I（アイ）フォーメーション」
　手首を痛めながらも、技のあるサーブでポイントを奪う大石。さらに、相手にプレッシャーを与える高度な陣形「I（アイ）フォーメーション」も成功させ、ついに4-4まで追いつく。しかし、順調かと思われた矢先、大石の怪我が城成湘南側に気づかれてしまう。集中攻撃を受ける大石。菊丸は自分が攻撃専門に回ることで、大石をフォローする。全国行きを約束した手塚のためにも負けられない…！勝利を目指す大石と菊丸の気持ちは、ひとつになっていた。
■第80話「プリテンダー戦法」
　シングルス３の海堂対若人戦は、若人ファンの歓声に包まれて始まった。試合前の挨拶を済ませた若人は「チェンジ！」と叫ぶと、別人のような雰囲気に変貌する。仕草やプレイスタイルは、まさに世界のトッププロであるヒューイットそのもの。相手に合わせて、有利なプレイヤーになりきる。それが、若人の「プリテンダー戦法」だった。得意のスネイクで食らいつく海堂。そのプレイには、厳しいトレーニングを積んできた成果があらわれていた。

製作年度：2001

第77話　脚本：吉村元希／演出・絵コンテ：森 義博／作画監督：伊藤秀樹　　　　
第78話　脚本：時村 尚／演出・絵コンテ：高橋幸雄／作画監督：青野厚司
第79話　脚本：時村 尚／演出：村山 靖／絵コンテ：吉永尚之／作画監督：浜森理宏
第80話　脚本：影山由美／演出・絵コンテ：斗万旦一／作画監督：薄谷栄之

原作：許斐 剛（集英社『週刊少年ジャンプ』連載）／企画：岩田圭介（テレビ東京）、杉山 豊／シリーズ構成：十川誠志、冨岡淳広／キャラクターデザイン・総作画監督：石井明治／美術監督：川井 憲／音響監督：平光琢也／音楽：渡部チェル／アニメーション制作：トランス・アーツ／アニメーション制作協力：Production I.G／監督：浜名孝行／製作：テレビ東京、ＮＡＳ　他

越前リョーマ：皆川純子／手塚国光：置鮎龍太郎／大石秀一郎：近藤孝行／乾 貞治：津田健次郎／菊丸英二：高橋広樹／不二周助：甲斐田ゆき／河村 隆：川本 成／桃城 武：小野坂昌也／海堂 薫：喜安浩平／竜崎桜乃：高橋美佳子／竜崎スミレ：尾小平志津香／田中洋平：樋口智恵子／田中浩平：三橋加奈子／若人 弘：菊池正美　他