素敵な学園プラムフィールドを舞台に繰り広げられるかわいい青春物語。

【4話収録】
■第1話「プラムフィールドへようこそ」
　ボストン近郊のコンコード駅に、一人の少女が降り立った。名前はナン。ジョーの迎えを待たずに歩き出したナンは、プラムフィールドへと向かう。そこはジョーとベアが、理想の教育のために設立した寄宿制の学校だった。プラムフィールドでナンを待っていたのは、トミーたちが仕掛けたいたずらの歓迎。ところが、怒ったナンの予想以上の反撃にみんなはビックリ。大騒ぎの中、その様子を見たジョーはナンのおてんばぶりに大笑いするのだった。
■第2話「川と野原はステキな教室!!」
　自分から納屋の壁におでこをぶつけたりと、ナンの行動は驚かされることばかり。そんなナンにジョーは「ステキな罰」を与える。それは、先生になって授業をするという罰だった。何を教えればいいのか悩むナンだが、ひとつだけみんなの知らないことがあると気づく。屋外の教室で、ナンが語り出したのは「私の偉大な11年間について」。ナン自身を知ってもらうための授業だった。その可能性に満ちた姿を見て、ジョーはナンを導く決意を新たにする…。
■第3話「イチゴつみと黒い森」
　今日はイチゴつみの日。ロブは「自分も行く」と駄々をこねる。ナンは「自分が責任をもって面倒を見る」とジョーに言い、ロブが行くことを許してもらう。こうして、イチゴつみは始まった。トミーに競争をけしかけられたナンは、イチゴつみに夢中になり、行くことを禁止された森の中へ…。気がつけば、ロブと二人で迷子になっていた。雷雨に襲われ洞窟へ逃げこむが、ナンがロブのバケツを捜しに出ている間に、ロブがいなくなってしまう…！
■第4話「約束の小箱」
　ナンとロブを必死に捜すジョーたち。そして、疲れて眠っていた二人をようやく見つける。ジョーに抱きついて泣きじゃくるナンとロブ。翌日、森での出来事をみんなに自慢げにに話すナンに、ジョーは罰を与える。それはナンの体にヒモを結び、部屋から出てはいけないというものだった。一人になり、自分の行動が身勝手だったと気づくナン。反省したナンにジョーは小箱を渡す。それはジョーが少女時代、自分のワガママを封じこめていた箱だった。

製作年度：1993

第1話　演出・絵コンテ：楠葉宏三／作画監督：佐藤好春
第2話　演出・絵コンテ：楠葉宏三／作画監督：佐藤好春
第3話　演出・絵コンテ：則座 誠／作画監督：田中 穣
第4話　演出・絵コンテ：楠葉宏三／作画監督：佐藤好春

原作：ルイザ・メイ・オルコット（「第三若草物語」より）／製作：本橋浩一／企画：清水賢治、大橋益之助、佐藤昭司／脚本：島田 満／音楽：デービッド・シービルズ／キャラクターデザイン：佐藤好春／美術設定：伊藤主計／美術監督：川口正明／録音監督：藤野貞義／プロデューサー：鈴木吉弘、中島順三／プロデューサー補：田中真津美／監督：楠葉宏三／制作：日本アニメーション、フジテレビ

ナン：松倉羽鶴／ジョー：山田栄子／ベア先生：秋元羊介／トミー：高山みなみ／デミ：山田恭子／デーズィ：荒木香恵／フランツ：森川智之／エミル：露崎照久（現：結城比呂）／スタッフィ：佐藤智恵／ネッド：愛河里花子／ジャック：柏倉つとむ／ロブ：渕崎ゆり子／テディ：南 杏子／エーシア：羽鳥靖子