【5話収録】
■第1話「シャチをつれた少女 冒険者ナナミ」
　幻のヒカリクジラを探して海洋調査の旅をしているペペロンチーノ号。乗組員は船長で海洋生物学者のスコットと娘のナナミ、スコットの相棒アルの三人。そして、シャチのティコというかけがえのない仲間がいっしょだ。ある日ペペロンチーノ号が停泊するサンフランシスコ沖に、ホオジロザメが現れた。それを知ったメルビル財閥の娘シェリルは、冒険心からサメ退治に乗り出し、ナナミたちと出会う。
■第2話「カリブの海賊は子供をねらう!?」
　ナナミたちの活躍によって海中でのピンチを救われたシェリルは、心踊るような冒険に憧れて、ペペロンチーノ号に乗りこもうとする。執事のジェームスを巻きこんで、ひと騒動起こしたシェリルを何とか振りきったペペロンチーノ号は、カリブ海のバハマに立ち寄ることにした。ところが町に着いたナナミとアルは、怪しい男たちがトーマスという少年を追いかけているところに居合わせてしまう。
■第3話「大西洋のギャングがやって来る!?」
　シェリルとジェームスを仲間に加え、大西洋へと出たペペロンチーノ号。たいした事件もない穏やかな航海に、シェリルは早くも退屈していた。しかし彼女は偶然、ペペロンチーノ号の行く手に煙を発見。そこには重傷を負ったリチャードという男が漂流していた。彼を救出したナナミたちは、キズの手当のために無線で医者の協力を求める。だが医者を装って船で近づいてきたのは、ギャングだった！
■第4話「逃げて逃げて逃げまくれ!!」
　ギャング団に襲われたペペロンチーノ号は入江の奥に身を隠すことになった。夜もふけた頃、ようやく意識を取り戻したリチャードは、自分がギャングに追われている理由をうちあける。カメラマンの彼が命を狙われたのは、ギャング団の悪事の証拠となる武器密輸現場の写真を撮ったためだった。彼はナナミたちに、この写真をリオデジャネイロにいる友人の警察官に届けてほしいと頼むのだった。
■第5話「リオデジャネイロは眠らない」
　リチャードの友人がいるリオデジャネイロへと向かうペペロンチーノ号。しかしギャングはナナミたちの追跡をあきらめたわけではなかった。補給のために寄った小さな港で、ナナミはギャングに捕まってしまう。そしてギャング団の幹部メタルクローは、ナナミと証拠写真との交換を要求してくるのだった。スコットたちはナナミを救い出し、ギャングの追跡を振り切るための計画を考えるのだが……。

製作年度：1994

第1話　脚本：青山紀之／演出・絵コンテ：高木 淳／作画監督：大城 勝
第2話　脚本：三井秀樹／演出：稲垣卓也／絵コンテ：片渕須直／作画監督：井上 鋭
第3話　脚本：松井亜弥／演出：花井信也／絵コンテ：鈴木輪流郎／作画監督：五月女浩一朗
第4話　脚本：三井秀樹／演出：稲垣卓也／絵コンテ：楠葉宏三／作画監督：大城 勝
第5話　脚本：三井秀樹／演出：楠葉宏三／絵コンテ：楠葉宏三・稲垣卓也／作画監督：佐藤好春

原案：広尾 明／製作：本橋浩一／企画：佐藤昭司・清水賢治／製作管理：本橋寿一／音楽：美和 響／キャラクターデザイン：森川聡子／美術設定：伊藤主計／美術監督：森元 茂／プロデューサー：余語昭夫・鈴木吉弘／監督：高木 淳／制作：日本アニメーション・フジテレビ

ナナミ：林原めぐみ／スコット：池田秀一／アル：緒方賢一／シェリル：水谷優子／ジェームス：増岡 弘／トーマス：松井摩味／ルコント：納谷六朗／ゴロワ：山下啓介／ベネックス：川島千代子／リチャード：塩屋 翼／メタルクロー：郷里大輔／グルド：加藤 治