【4話収録】
■第13話「再び牧場へ」
　アルムに春がやって来た。雪は解け、ペーターも山羊飼いの仕事が再開される。久しぶりの山羊たちとの再会に大喜びのハイジ。野も山も春の日差しがいっぱいに溢れ、ハイジもペーターも胸を踊らせる。急に降り出した雨をしのぐために岩棚まで来た二人は、そこに見知らぬ山羊が混じっている事に気がついた。どうやら隣村の山羊飼いの所からはぐれてきたらしいのだが……。
■第14話「悲しいしらせ」
　「ユキちゃんが殺される!?」ある日、ハイジはペーターからそう聞かされて大きなショックを受ける。あまり大きくもならず乳の出も悪いユキの命は、この夏限りだというのだ。どうしようもない事だと諭すおんじの言葉もハイジの耳には入らない。何とかユキを助けようと考えるハイジは、おんじから乳の出が良くなる草があると聞かされ、危険もかえりみずに必死に野山を探し回るのだが……。
■第15話「ユキちゃん」
　アルムの山のひと夏を、ハイジとペーターはユキに食べさせる草集めに費やした。しかし二人の苦労も空しく、ユキはとうとう殺される事が決まった。悲しみのあまり、泣き続けるハイジ。ユキを心配するあまり、ハイジは自分の所でユキを飼おうと考える。こっそりとユキを連れ帰ったハイジはユキからおいしい乳が出る事を知り、おんじと二人でユキの飼い主にその事を証明しようとする……。
■第16話「デルフリ村」
　ハイジがアルムの山で迎える3度目の冬。おんじはハイジを冬の間学校に通わせるようにという手紙を受け取っていた。ペーターの父の持ち物だった大きなソリで野山を夢中で駆け回るハイジとペーターは、デルフリ村までやって来た。ペーターの制止も聞かず、ユキに会ったり、村の子供たちと雪合戦に興じるハイジだったが、村の子供たちはアルファベットも知らないハイジのことを……。

製作年度：1974

第13話　脚本：吉田義昭／絵コンテ：富野喜幸(現：富野由悠季)
第14話　脚本：吉田義昭／絵コンテ：富野喜幸(現：富野由悠季)
第15話　脚本：吉田義昭／絵コンテ：斉藤 博
第16話　脚本：大川久男／絵コンテ：黒田昌郎

原作：ヨハンナ・スピリ／シリーズ構成：松木 功／音楽：渡辺岳夫／場面設定・画面構成：宮崎 駿／キャラクターデザイン・作画監督：小田部羊一／美術監督：井岡雅宏／撮影監督：黒木敬七／録音監督：浦上靖夫／プロデューサー：高橋茂人／演出：高畑 勲／制作：ズイヨ－映像、フジテレビ　他

ハイジ：杉山佳寿子／おじいさん：宮内幸平／ペーター：小原乃梨子／ナレーター：沢田敏子　他