• アニメ・特撮

2016.08.10 11:08UP

「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」氷川竜介コラム「超人探訪記」更新!第23回「沖縄と超人と怪獣ブーム」

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文:氷川竜介(アニメ特撮研究家)

 第4回で紹介した怪獣ブームは、第一次怪獣ブーム(1966~1968年)、第二次怪獣ブーム(1971~1974年)、第三次怪獣ブーム(1978~1980年)と3回起きている。そして第二次と第三次の間には、実は大きな断層がある。

 一次二次の「作品研究」の中から出てきたのが、第三次ブームだった。円谷プロダクションのプランナーで円谷英二の研究者として知られる竹内博がフリー編集者の安井尚志と組み、特撮研究同人「怪獣倶楽部」のメンバーが中心となって編纂されたムック「ファンタスティック・コレクション 空想特撮映像のすばらしき世界 ウルトラマン/ウルトラセブン/ウルトラQ」(朝日ソノラマ)が、状況を一変させた。1977年末の刊行である。

 それまでの書籍はウルトラマンや特殊メカを図解し、怪獣図鑑として整理し、空想のスペックを詳細化して紹介する「夢の国の二次展開」だった。ビハインドは特撮の神様・円谷英二の紹介と撮影風景が紹介される程度だ。ところがこのムックは、企画成立までのプロセスを述べ、プロデューサー、シナリオライター、監督、デザイナー、造型作家など数多くのクリエイターが関与する「創作物」として総合的に掘り下げ、紹介したのだった。社会的にも文化芸術的にも「語るに値する作品」と位置づけことは画期的だった。このムーブメントが児童向けテレビ雑誌「てれびくん」と連動し、再放送や再編集映画で『ウルトラマン』が再評価されてブームが起きる。

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