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2016.04.15 18:52UP

「コンクリート・レボルティオ~超人幻想~」氷川竜介コラム「超人探訪記」更新!第14回「世情の暗転と特撮の逆襲」

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文:氷川竜介(アニメ特撮研究家)

 第2シーズン初のエピソード、第14話「11月の超人達」は神化46年10月から11月にかけての事件である。神化43年10月の新宿擾乱(第13話)を契機に爾朗が超人課を去ってから3年、世情は大きく暗転していた。
 
 現実世界の西暦1971年は、「第二次怪獣ブーム」の幕開けである。スポ根ブームの影響で一度衰退した特撮ヒーロー番組。だが、同年1月からのTV特撮『宇宙猿人ゴリ』(後に『スペクトルマン』と改題)から大逆襲が始まる。宇宙から来た悪の科学者ゴリ博士が、次々と地球へ公害怪獣を送り込むという設定の同作は、裏番組だったスポ根の代表作『巨人の星』を視聴率で打倒したのである。

 この年、大気、河川、海などの自然環境は工場の出した廃棄物で汚染され、大衆は「公害問題」で生命の危機を感じながら生活していた。1960年代の高度成長期を支えた科学技術と、それを推進してきた国家や企業などのイメージは大きく反転していたわけだ。そんな中、同年4月から『帰ってきたウルトラマン』と『仮面ライダー』が続いてスタートし、特に後者は空前の「変身ブーム」を巻き起こすことになる。1966年の『ウルトラマン』による「第一次怪獣ブーム」とは、5年の隔たりがある。対象年齢層も未就学から小学校低学年向けにリセットされ、中学生以上になったかつての視聴者の大半は「卒業」していた。

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