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2015.10.27 17:57UP

10/12(月・祝)開催 『タクティカルロア』 まとめ見!Blu-ray BOXセレクション トーク&上映会 オフィシャルレポート到着!

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バンダイビジュアルでは「まとめ見!Blu-ray BOXセレクション」発売を記念して、<まとめ見!Blu-ray BOXセレクション トーク&上映会―バンダイビジュアルが贈る、心に刻んだ多彩な作品たち―>と題したイベントを開催中。その第3弾として、12月24日に発売される『タクティカルロア』の上映会&トークショーが、去る10月12日(月)にシネマート新宿にて開催された。

『タクティカルロア』は2006年1月より全13話がテレビ放映され、護衛艦「パスカルメイジ」で戦う女性クルーたちの活躍を描いた本格海戦アニメ。バンダイビジュアル作品としては『ストラトス・フォー』『ガールズ&パンツァー』と並ぶ「ミリタリー×美少女路線」に位置付けられ、海上自衛隊全面協力によるこだわりのメカ描写でミリタリーマニアをも唸らせた作品である。

10/12(月・祝)開催 『タクティカルロア』まとめ見!Blu-ray BOXセレクション トーク&上映会 オフィシャルレポート到着!

当日は『タクティカルロア』全13話より、ファン投票でセレクトされた3話(第1話『アイ、ショーティ!』、第10話『ボトムライン』、第13話『アウトワード・バウンド』)がHD画質で先行上映され、上映後のトークショーには、シリーズ構成・脚本を担当した兵頭一歩さん、コンセプトスーパーバイザーの小倉信也さん、設定考証の白土晴一さん、湯川 淳プロデューサーという豪華メンバーが登壇した。トークショー冒頭で湯川プロデューサーは、「『タクティカルロア』のことを語るのは久しぶりなので、今回は来場された方限定のマル秘トークをお話ししようと思います!」と宣言し、会場のファンを沸かせた。

まずは「当時の辛かった思い出」について語ることになり、白土さんは「この作品が初めての映像仕事だったんですけど、アイディアを出しても出しても小倉さんから『それは絵にならない』とダメ出しされ続けました」とコメント。そのときの没ネタについてはほとんど覚えていないそう。

続いて兵頭さんは、「オリジナル作品ということでかなり力が入っていたのですが、正直反省点は多いですね。監督や小倉さんたちとの橋渡しをする役割としても充分に機能できていなかったと思うし(笑)、ミリタリーと萌えが売りだったのに、萌えというレベルから少し年齢層が上がった方向へ行ってしまったところがある。その辺は自分の中でもっと突き詰められれば良かったんですけど、でもそのエッジが効いた部分は逆に『タクティカルロア』のオリジナリティにもなっているのではないか……と、10年経ったら思えるようになりました(笑)」と語った。

一方プロデューサーとして作品全体を支えた湯川Pは、「一番辛かったのは、やっぱり納品です(笑)。でも最近の作品と比べると、『タクティカルロア』はスケジュール的にはかなり良かったですね。当時は代理店から『遅い遅い』と言われていたんですけど、今と比べたら全然早い(笑)。これは現在の各アニメ関連会社の疲弊度の問題で、周囲の状況が酷くなって来た影響もあると思います」と発言。

また「ミリタリー×美少女」というテーマについては、「そこはアニメ王道のヒットキーワードだと思っているので、当初はメカに関してはかなりハードにやりつつ、可愛い女の子とのギャップ感で楽しめる作品にしようというコンセプトだったんです。ただ萌えを通り越えてエッチな部分を強調してしまい、小倉さんやキャラクターデザイン・総作画監督の伊藤(岳史)さんからも『やり過ぎなんじゃないの?』という突込みが入りました。でも軌道修正するのが難しいタイミングで、毎週放映しているテレビアニメだと止めると制作現場に影響が出てしまう。だからそのまま進むしかないということで、お二人には納得して頂いた記憶があります。でもこれも、最近のアニメに比べたら苦労でも何でもないですよ(笑)」と、湯川プロデューサーは赤裸々に語った。

移動しない超巨大台風「グランドロア」の設定がいかにして生まれたかについては、「SF設定的に分かりやすい物がほしく、オリジナルのものを考えて、最終的に会議前のエレベーターの中で外の荒れてる天気から『台風』を使うことを思いつきました。」と小倉さん。そこから小倉さんに呼ばれた白土さんも作品に関わり、台風と護衛艦をアニメで表現する際、方々手を尽くし「天候不順のための操船マニュアルや操船ビデオを手に入れた」という白土さんの話など、お二人の当時のやり取りに会場も沸いた。

その他にも、コールドランチ方式にこだわった対艦巡航ミサイル発射時の描写についてなど、『タクティカルロア』ファンなら思わず食い付くマニアックなネタが続々と登場。その後、登壇者全員のサイン入りポスター抽選会も行われ、最後に各々あいさつで『タクティカルロア』への思い出や未だ潰えぬ続編への意欲をあらわにしつつ、トークショーは終了した。他言無用なネタの数々に来場したファンも大満足の一日となった。

11月4日には『タクティカルロア』放映当時人気を誇ったWebラジオ「たくろあ航海日誌」が「もどってきた!?たくろあ航海日誌」として復活する。第2回はBlu-ray BOX発売日クリスマスイブの12月24日に配信。また、ニコニコ生放送でも11月13日19:00より『タクティカルロア』全13話を一挙放送。どちらも今後の詳細はまとめ見!公式Twitter(@matomemibdbox)及びまとめ見!特集サイトにて公開。続報をお楽しみに。


写真向かって左から 湯川淳プロデューサー、小倉信也さん、兵頭一歩さん、白土晴一さん、司会の藤津亮太さん

“まとめ見!Blu-ray BOXセレクション” 商品ラインナップ

<2015年12月24日発売>

■BCXM-1052 タクティカルロア Blu-ray BOX 特装限定版

© バンダイビジュアル・アクタス

<2015年11月26日発売>

■BCXM-1050 ストラトス・フォー TV Series Blu-ray BOX 特装限定版

■BCXM-1051 ストラトス・フォー OVA Series Blu-ray BOX 特装限定版

© 2003 スタジオ・ファンタジア/「ストラトス・フォー」製作委員会
© 2004・2005・2006 スタジオ・ファンタジア/バンダイビジュアル

<2015年10月28日発売>

■BCXM-1049 宇宙戦士バルディオス Blu-ray BOX 特装限定版

© PRODUCTION REED 1980
© PRODUCTION REED 1981

<2016年1月29日発売>

■BCXM-1053 十兵衛ちゃん -ラブリー眼帯の秘密- Blu-ray BOX 特装限定版

 

© 1999 大地丙太郎・マッドハウス/バンダイビジュアル

■BCXM-1068 BRIGADOON まりんとメラン Blu-ray BOX 特装限定版

© サンライズ

 

※本商品はAmazon、バンダイビジュアル公式通販サイト バンダイビジュアルクラブ(BVC)以外での販売は予定しておりません。
※収録内容・仕様は予告なく変更になる場合がございます。
※特装限定版は予告なく生産を終了する場合がございます。

まとめ見!Blu-ray BOXセレクション トーク&上映会 ―バンダイビジュアルが贈る、心に刻んだ多彩な作品たち―

【チケット発売中 ※先着順となります】
価格:2,000円(税込)
チケット受付URL: https://eplus.jp/matomemi-bv/
店頭直接購入:ファミリーマート内Famiポート

【会場】
シネマート新宿(東京都新宿区新宿3-13-3 新宿文化ビル6F)

【日程・登壇者】
●12/11(金) 十兵衛ちゃん-ラブリー眼帯の秘密-
大地丙太郎(総監督、脚本)/桜井弘明(監督)/吉松孝博(アニメーションキャラクターデザイン)

【内容】
HD画質によるセレクト話数先行上映及びスタッフトークショー

【総合司会】
藤津亮太(アニメ評論家)

シネマート新宿 アクセス

 


“まとめ見!Blu-ray BOXセレクション”
▼Amazon 商品特集ページ
https://www.amazon.co.jp/b?ie=UTF8&node=3605976051
▼BVC 特集ページ
https://bvc.bandaivisual.co.jp/feature/157
▼最新情報 “まとめ見!” 公式Twitter
@matomemibdbox

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