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第2回「トップレスの謎」[トップをねらえ2!大百科]

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『トップをねらえ2!』の世界観を解説するコーナー「トップをねらえ2!大百科」がオープン。既にファンの方も初見の方も、これを読めばトップ!シリーズがもっと面白くなる、作中の世界観を深堀りする内容が満載! 第2回は「トップレスの謎」です。
※電撃ホビーマガジン2005年3月号から2006年7月号まで掲載された『トップをねらえ2!』の作品紹介「トップをねらえ2!大百科」を再掲したものです。

新たな人類? それとも異端者?

能力者が乗っていなければ鈍重な巨大ロボットに過ぎない……。トップレス能力者とは、かなり以前より確認されている「超・能力者」のこと。能力者は、頭部からクレフシン光を発生させ、エキゾチックマニューバと呼ばれる物理学の常識を覆すような超現象を発生させることができる。能力は人によって様々で、テレパシーや念動力から、時空をゆがませたり、宇宙戦艦を操る者までもいる。ここで問題となるのが、トップレス能力者のすべてが、幼児から思春期までの子供だというところ。しかも、能力の大小に差はあれど、すべての子供がこのトップレス能力を持っているというのだ!

もっともほとんどは、鉛筆が転がせるとか、明日の天気がなんとなくわかるとか程度のもので、驚天動地の大能力を持っている者はごくわずかである。現代のスポーツにおける学校のクラブスポーツとオリンピックのトップ選手との違いを連想してもらえればわかりやすいかもしれない。いわばフラタニティはオリンピックの本選選手、バスターマシンパイロットはその中の金メダリスト、そして最大の能力者であるラルクは世界記録保持者のような存在なのだ。

いつかくる「あがりの日」

そしてこのトップレス能力は、「大人になると消えてしまう」らしい。それはトップレス部隊に入り、宇宙怪獣と激戦を繰り広げる者も同じである。時が過ぎ、トップレスとしての能力が無くなれば、頭からクレフシン光が発生することはなく、エキゾチックマニューバを使ってバスターマシンを稼働させることもできなくなる。それどころか、バスターマシンと会話することもできなくなる。つまり、宇宙怪獣と戦うトップレスとしては完全にお払い箱という状態になるのだ。昨日まで地球を守るエリートとして、肩で風を切って歩いていた少年・少女。ところが何の予告も無しに、一般人へ戻るハメに……。トップレスたちは、自分の能力が無くなり、大人になる時を「あがりの日」と呼び、心から恐れている。そうしてトップレス能力を失った者は、普通の大人として一般生活に戻っていく。そして、普通に社会を構成する一員となるのだ。これを寂しいことと考えるか、子供時代からの卒業と考えるか、それは人様々である。

さて、能力を失ってしまう「大人になる」という条件も、実はかなり不透明で、人によって個体差があるのが現状である。ある者は幼い内に能力が無くなってしまうが、別の者はかなり高い年齢まで保持している。肉体年齢によるものか、精神年齢によるものかは、議論が分かれているという状態にある。俗説として「大規模なトップレス能力を使用すると早く消えてしまう」とか「トップレスが使える能力の総量に限界が決まっており、たくさん使えば早く消耗する」などとも言われている。といっても、どれも実証されたわけでもない。能力の消え方も人によっていろいろで、「気が付いたら能力が無くなった」「朝、目覚めてみると普通人になっていた」などなど異なっている。中には宇宙怪獣との戦いの最中に能力が消滅し、動かなくなってしまったバスターマシンもろとも宇宙の塵になってしまったという例もあるとか。トップレスたちは宇宙怪獣の恐怖以外にも、能力消失という恐怖とも戦わなければならないのだ……。


ピースを額に貼ってさえいれば、トップレス能力は発揮されず、通常生活を送ることができる。



いまやトップレスはアイドル並みの人気者! 強くて容姿もカワイイとくれば、男性人気も高い。



クレフシン光が発している間、脳はどうなっているのか? 計測できないので調べられない。



ディスヌフが何を言いたいかわかるというノノ。バスターマシンと会話できるのはトップレスだけなはず? ならば……!?


能無し? 能有り? トップレスの由来

人類の守りの要とも言われるトップレスだが、その名称にはかなり蔑視的なニュアンスが含まれている。名称の由来は、トップレス能力の発現が確認された頃までさかのぼれるらしい。研究者がトップレス能力者を調査したところ「能力発動時に、まるで脳が消失しているかのような現象」が観察されたのだ! 本当に脳が無くなっているのか、能力によって機械がうまく動かないのか、それとも機械ではモニター不能なことが起こっているのか―― どのみち計測できないので詳細不明だが、ともかく脳が無いかのように「見えない」「空っぽに見えた」のである。そこから能力者は「脳無し」、つまりトップレスという名で呼ばれるようになってしまったという。

ロボットはトップレスの夢を見る?

2話冒頭で明かされた新事実。それが、ノノはロボットだったということ! 実は、この世界ではすでに多くのロボットが作られており、人間の生活の中にも浸透している。だが、ノノのように人間そっくりで、知性を持ち、感情豊かなロボット…… ともなると話は別になる。その理由は人工知能の製作費が、べらぼうに高いところにある。知性を持つような高級ロボットは、金持ちの道楽、軍の副官・参謀、もしくは企業や学術研究隊の貴重な所有物として、大切に扱われているのだ。そういうロボットは財産として登録されており、前の所有者が手放す時には「動産」的な扱いで譲渡、売買されるほど。ノノのように誰の物ともわからないロボットが、お店でウエイトレスのアルバイト…… という状況は普通はあり得ないのだ(時給720円じゃ割に合わない)。

ここで新たに浮上してきたのが、人間に発生した「トップレス能力」という力。これが他の生物、いや人間そっくりなロボットにも発現するのか? ということである。トップレス能力が思考力などに関係があるというなら、人間以上の演算能力を持つコンピュータや人工知能、ロボットもトップレスになるのでは?という推測が考えられた。成長すると消えてしまう人間のトップレス能力者に比べ、ロボットのトップレスなら安定して使えるかも……。

しかしこの問題は、いまだ研究中である。というよりも、実例が発見されていないため、研究しようがないというところだったりする。ノノは、他のロボットには見られない「バスターマシンと意思疎通」をしているように見受けられる。しかし、クレフシン光の発生までは確認されていない。彼女がロボットのトップレス能力者の第一号として、歴史に名を残すコトになるかもしれない。もちろん、そうならないかもしれない。

宇宙怪獣を迎え撃つ少年少女の活動体

1話で名称が登場。2話では火星軌道上に浮かぶメガネビュラ内に建てられた建物が映し出された組織「フラタニティ」。これこそが、太陽系に侵攻してくる宇宙怪獣軍団に、唯一対抗できる、バスターマシン&トップレス部隊を擁している組織である(ちなみに言葉の意味は、英語で「兄弟の間柄」や「協同団体」など)。フラタニティは各惑星や種々の人工衛星に基地を持っており、その中には40~50人のトップレス能力者たちが生活している。彼らは地球人類の中でも有数の優秀なるトップレス能力者であり、また自らが地球の平和を守るためにトップレスとして志願しているため、士気も高い。

その中でももっとも優秀なトップレス能力者が集まっているのが、物語に登場した火星のフラタニティだ。火星軌道上は内地(火星までの太陽系内惑星のこと)防衛の要であり、ここを突破されるということは、イコール人類最大の危機となる。格闘戦に特化し最大のクレフシン光を有するラルク、経験豊富にして多数の物体を操るニコラ、そして最年少ながら強いトップレス能力を持ち将来有望と目されるチコが配属されているのだ。トップレス能力者がたくさんいるのなら、火星に集めればいいのでは? と思うかもしれないが、そこで問題になるのが、バスターマシンの絶対的な不足である。ロボットの項でも触れたように、人工知能の生産が難しい&高価。巨大なバスターマシンともなれば、その難易度はさらに跳ね上がる。結局、ボディは作れても魂(人工知能)をこめることができない。トップレス能力者全員に行き渡るだけのマシンが生産できない、というのが実情である。さらにマシンとトップレス能力者の相性問題もあり、適正な操縦者が見つからないばかりに倉庫の片隅で眠っているマシンもある。現在、トップレスを乗せて宇宙怪獣と戦うべく稼働しているバスターマシンは20機程度しかいないと言われている……。


トップレスたちにとって身近な大人・カシオ。でもノノ&ラルクのお風呂場を覗くような人物が、フラタニティのコーチなんかやっていて大丈夫なの?


かつてはトップレス能力を持っていた…… と言うハトリ主計大佐。トップレスに対してかなりのコンプレックスがあるようで。


ニューメンバーニューマシンが続々登場!

3話では、見ての通りのくせ者揃いの新たなフラタニティメンバーが多数登場! そしてそれは同時にそれぞれ搭乗の、様々な個性的なデザイン&機能を持つバスターマシンが続々と登場しその特殊能力を見せる、ということでもあるのだ。


パシカ・ペスカ・ペルシクム
ブルジョワ育ちという、おっとりした女の子。ノノにも負けないナイスバディが魅力的。バスターマシン「ソワンテアン」に搭乗する。



ルウ・スン
姉御肌で、他のフラタニティメンバーを引っ張っていく中国系の少女。年齢は18歳。バスターマシン「カトルヴァンヌ」に搭乗する。



ニャーン・ヌォク・チャム
クラスの成績優秀者タイプという外見の娘。見た目通り15歳だけど、飛び級で現在大学院生。バスターマシン「トランシス」に搭乗する。



グルカ・ククシス
お姉さま方に人気が出そうな、元気系の美少年。外見はカワイイが、かなりの皮肉屋だったりする。「カトルヴァンセ」に搭乗する。



ゴウヤ・レイシ
ニコラとは別なタイプの委員長型。クールに決めてる日本男児。剣道二段の腕前を持つ。バスターマシン「ヴァンドゥ」に搭乗する。



シトロン・リモーネ
元ヤンキー娘という18歳。ヘビメタ好きで、今日もバスターマシン「ソワサント」に乗り、宇宙をぶっとばす!



カトフェル・パタタ
バスターマシン「サンカンサンク」に搭乗する18歳。気性は荒いケンカ好きで、いわゆる「ガキ大将」タイプの少年なのだ。



ロイ・アニャン
カトフェルの太鼓持ちをしているパシリ少年。立ち位置的にはス○夫? バスターマシン「サンカント」に搭乗する。


<発売情報>

トップをねらえ! Blu-ray Box Standard Edition
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税込価格:¥10,780
品番:BCXA-1836


トップをねらえ2! Blu-ray Box Standard Edition
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品番:BCXA-1837


▼『トップをねらえ!』シリーズInfomation Site
https://v-storage.jp/gunbuster/

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